2017 Fiscal Year Annual Research Report
自然免疫シグナルにおけるユビキチン化基質の網羅的同定と解析
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative understanding of biological signaling networks based on mathematical science |
Project/Area Number |
17H05989
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡部 昌 北海道大学, 医学研究院, 助教 (10632424)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | ユビキチン / 自然免疫 / TRIMタンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
①TRIM型ユビキチンリガーゼ基質同定プローブの作製:解析対象としていたTRIM型ユビキチンリガーゼ遺伝子15種類を全て入手し、基質を捕獲するための哺乳類細胞用ユビキチンリガーゼプローブを組み込んだレトロウイルスベクターを作製した。 ②TRIM型ユビキチンリガーゼ安定発現細胞株の樹立:ユビキチンリガーゼプローブを組み込んだレトロウイルスベクターを用いてレトロウイルスを作製し、ユビキチンリガーゼプローブを安定に発現するHEK293T細胞の樹立を試みた。このうち、10遺伝子については樹立に成功したが、5遺伝子は樹立することができなかった。樹立することができなかった5遺伝子については、プローブの発現が細胞の生存や増殖に影響を与えている可能性が考えられたため、サンプルを調製する直前にプローブの発現を誘導する実験系で対応する予定である。 ③IonTrap-Orbitrap型質量分析器による基質の同定:プローブを安定に発現することができた細胞株を用いてそれぞれサンプルを調製した。得られたサンプルを質量分析器により解析を行い、それぞれのプローブについて基質の候補を得た。 ④TRIM型ユビキチンリガーゼによって時間依存的にユビキチン化される基質の解析:polyI:Cをプローブ安定発現HEK293T細胞にトランスフェクション後、数時間毎に細胞を回収してサンプルを調製し、質量分析器により解析を行った。それぞれのプローブについて、刺激に依存して検出される基質候補を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた実験が概ね遂行できており、今年度に得られた知見を元に来年度もさらに研究を進展させる段階にあるため。
|
Strategy for Future Research Activity |
プローブを安定に発現する細胞の作製を行ったが、一部の遺伝子について樹立することができなかった。これらのプローブでは細胞に対し有害である可能性が考えられたため、次年度ではドキシサイクリン存在下で発現が誘導されるプローブを作製する。その他についてはおおむね計画通りに遂行されているため、現在のところ変更はない。
|
Research Products
(5 results)
-
[Journal Article] Mutations in bassoon in individuals with familial and sporadic progressive supranuclear palsy-like syndrome.2018
Author(s)
Yabe I, Yaguchi H, Kato Y, Miki Y, Takahashi H, Tanikawa S, Shirai S, Takahashi I, Kimura M, Hama Y, Matsushima M, Fujioka S, Kano T, Watanabe M, Nakagawa S, Kunieda Y, Ikeda Y, Hasegawa M, Nishihara H, Ohtsuka T, Tanaka S, Tsuboi Y, Hatakeyama S, Wakabayashi K, Sasaki H.
-
Journal Title
Sci. Rep.
Volume: 8
Pages: 819
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-