2018 Fiscal Year Annual Research Report
霊長類のやる気におけるドーパミン受容体系の役割の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Creation and Promotion of the Will-Dynamics |
Project/Area Number |
17H06056
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中村 克樹 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (70243110)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | マーモセット / ドーパミン / やる気 / ノックダウン / ウィルスベクター / 報酬系 |
Outline of Annual Research Achievements |
マーモセットのやる気を定量的に測定するための装置の開発を行い、ドーパミン系の働きを調べた。 2つの認知課題を開発した。第一の課題として、少ない報酬を得るには1回のタッチで良いが、多くの報酬を得るためには1、2、4回のタッチをしなければならない課題を開発した。ドーパミンの機能を調べるため、ドーパミンD1受容体とD2受容体各々の拮抗薬を投与して効果を調べた。ドーパミンD1受容体の拮抗薬は、多くの報酬を得るため多くのタッチを必要とする条件の選択を減少させることが分かった。ドーパミンD1システムは、高報酬を選択する機能に関与していると考えられた。 第二の課題として、報酬量(reward size)を数段階用意し、報酬量を変数としたやる気を測定する課題を開発した。そのため、液体報酬を用いることのできる認知実験装置を設計し、作製した。3段階の報酬量を用意し、正答してから報酬が出るまでの遅延時間(delay length)を3段階(長・中・短)設定し、報酬量と待ち時間を変数としてやる気を測定する課題である。この3x3の9条件で単純なVisual reaction me taskを設計した。健常なマーモセットでの行動データを取った。行動が安定するまでに予想より長い期間を要したため、ドーパミン受容体の発現をノックダウンさせるウイルスベクターを注入して、成績への影響を調べるには至らなかった。今後、継続して検討する。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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