2018 Fiscal Year Annual Research Report
Medium molecularization strategy of high molecular weight RNA medicine
Publicly Offered Research
Project Area | Middle molecular strategy: Creation of higher bio-functional molecules by integrated synthesis. |
Project/Area Number |
18H04398
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
阿部 洋 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (80415067)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | RNA干渉 / 免疫応答 / 細胞膜透過性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、非活性な中分子RNAを細胞内に導入することで活性のある高分子siRNAを作り出す、細胞内ビルドアップ法を開発することを目指した。このように巧みにsiRNA前駆体を設計することにより、RNA干渉で問題となるsiRNA分子の膜透過性や免疫応答の問題を回避できると期待した。今年度は環状RNAを前駆体として用いることで、細胞膜透過性を向上させることを目指した。光切断ユニットあるいはジスルフィド構造を組み込んだ環状RNAを合成し、その活性評価を行った。前者では光照射依存的に、後者は細胞内GSHによって直鎖siRNAに変換され、天然型のsiRNAに匹敵するRNA干渉効果を示した。また、細胞膜透過性の向上も確認され、本手法の有用性を実証できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
環状RNA前駆体を用いて期待する利点を確認することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の成果を踏まえ、様々な外部刺激に応答する環状RNA前駆体を検討する。また断片型RNA前駆体を用いたビルドアップの系においては、天然に近い構造を与える連結反応を活用し、より活性に優れた手法の開発にも取り組む。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] 膜透過性核酸の開発2018
Author(s)
Zhaoma Shu, Iku Tanaka, Azumi Ota, Naoko Abe, Seiichi Tada,Yoshihiro Ito, Hiroshi Abe
Organizer
第34回 日本DDS学会学術集会
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