2019 Fiscal Year Annual Research Report
Integrated Synthesis of Heteroaromatic Compounds Based on Control of Halogen Dance
Publicly Offered Research
Project Area | Middle molecular strategy: Creation of higher bio-functional molecules by integrated synthesis. |
Project/Area Number |
18H04413
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岡野 健太郎 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (30451529)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ハロゲンダンス / 炭素アニオン / 有機合成 / マイクロフロー / 中分子 / ピロール / チアゾール |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、ブロモ基が分子内で動きながらワンポットで二つの結合を形成するハロゲンダンスを鍵として、ルキアノールAおよびB、ニンガリンB、ラメラリンSおよびZの全合成を達成した。二つのブロモ基を足がかりに、上部芳香環を位置選択的カップリングにより導入する集積型合成法が、関連する化合物群の合成に広く応用できることを示した。また、ハロゲンダンスの後、有機亜鉛反応剤へのトランスメタル化を経て根岸カップリングする、ラメラリン類の第二世代合成も達成した。 バッチ系にてハロゲンダンスが進行する、その他のヘテロ芳香族化合物を基質としてマイクロフロー反応を実施し、いくつかの基質においてハロゲンダンス前後の短寿命アリールリチウムを捕捉する条件を見出した。その過程で、攪拌効率が、選択性に大きく影響することも確認した。特に、バッチ型反応装置では開環反応を経て分解するチアゾールについて、マイクロフロー反応によりハロゲンダンス前の短寿命アリールリチウムを捕捉することにも成功し、フローマイクロリアクターの合成的有用性を示すことができた。 ハロゲンダンスにおいて、反応系中で発生する短寿命炭素アニオンの捕捉を検討する中で見出した、金属ジアミン錯体によるin situトランスメタル化を利用すると、フローマイクロリアクターでは選択的な捕捉が困難であった、2,5-ジブロモチオフェン由来の炭素アニオンを捕捉できた。さらに、新規金属ジアミン錯体を合成し、その他の従来合成的に利用できなかったアニオンの捕捉も実現した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)