2019 Fiscal Year Annual Research Report
Synthesis of atitumor middle molecules targeting mitochondria
Publicly Offered Research
Project Area | Middle molecular strategy: Creation of higher bio-functional molecules by integrated synthesis. |
Project/Area Number |
18H04418
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
新藤 充 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (40226345)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 抗がん活性 / ミトコンドリア / 解糖系 / ボンクレキン酸 / 有機合成 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、ベンゼン環を組み込んだボンクレキン酸類縁体の合成を行った。2,4-ジヨードフェノールを原料として2種類のアルキニル基をワンポット連続園頭反応で導入し、接触還元とそれに伴うシリル保護基の脱保護、酸化、高井反応でアルケニルボランを合成した。続いて、ボンクレキン酸の部分構造であるセグメントAを鈴木カップリングで結合させ、基本骨格形成を行った。脱アセチル化でフェノール性水酸基としたのちプロパルギル基を導入し、最終段階においてヒュースゲン反応により2-デオキシ-2-アジドグルコースを反応させたハイブリッド化合物Aを合成した。しかしがん細胞障害作用の著しい向上は見られなかった。 そこで、ボンクレキン酸類縁体である簡略化トリカルボン酸を基本骨格としたうえで、エーテル結合でリンカーを介して2-デオキシグルコースを結合させたハイブリッド化合物の合成を行った。ボンクレキン酸のメトキシ基に対応する部位に酸素官能基を導入することとした。市販の光学活性グリシドールを原料として銅触媒によるグリニヤール反応剤でダブルエポキシ開環反応を行い不斉炭素を構築し、いくつかの変換反応で不斉2級アルコールを持つ長鎖炭素鎖を合成した。この不斉2級アルコールに対してエステル結合によりリンカーを導入し、最後にヒュースゲン反応により2-デオキシグルコースを導入したハイブリッド化合物Bを合成した。本化合物をがん細胞障害作用試験に付したところ、2-デオキシグルコースよりも強い細胞障害性を見出し、トリカルボン酸誘導体の効果が確認された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)