2019 Fiscal Year Annual Research Report
世界最高解像度の計算で迫る太陽活動11年周期の物理機構
Publicly Offered Research
Project Area | Solar-Terrestrial Environment Prediction as Science and Social Infrastructure |
Project/Area Number |
18H04436
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
堀田 英之 千葉大学, 大学院理学研究院, 特任助教 (10767271)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 太陽 / ダイナモ / 熱対流 |
Outline of Annual Research Achievements |
太陽の三次元全球ダイナモ計算を用いて、マウンダー極小期に入るメカニズムの調査を行った。太陽活動は11年の周期を持って変動しているが、1600年代に80年ほど黒点が全く観測されなかったマウンダー極小期があったことが確認されている。現在のダイナモ理論では、ある周期ごとの黒点数の変動は、ランダムに決まる黒点の傾きにより決定されると考えられている。どのような擾乱がある時に、マウンダー極小期のような活動度の低い状況に落ちいるかを自己無撞着な三次元磁気流体計算いよって調査した。 そこで今年度に試したのは、いくつかのパラメータをふり、太陽で実現されているような太陽内部の大規模磁場を実現した上で、大規模磁場に擾乱を与え、どのような擾乱を与えると、大規模磁場により長く影響が出るかを調査した。 今回試したのは、ある時点で, (1) トロイダル磁場をゼロにする場合。(2) トロイダル磁場を反転させる場合。 (3) ポロイダル磁場をゼロにする場合の3パターンを試した。それぞれ(1) 数十日, (2) 1年. (3) 2年ほどで磁場が元のレベルまで復活した。トロイダル磁場に擾乱を与えた場合は、差動回転によるダイナモ効果が強いために、基本的に大きな擾乱とならず。比較的短い時間スケールで元の状態に戻った。一方、ポロイダル磁場に擾乱を与えた場合は、小スケール乱流によりダイナモが実行される必要があるためにより、復活までにより長い時間がかかったと考えられる。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)