2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of on-organelle protein trapping method to study the meanings of transient organelle localization of tumor-associated proteins
Publicly Offered Research
Project Area | Chemical Approaches for Miscellaneous / Crowding Live Systems |
Project/Area Number |
18H04538
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小松 徹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (40599172)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ケミカルバイオロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究領域では,分子夾雑の概念の下,細胞内に存在するタンパク質の局在不均一性と機能に関する詳細な理解の実現を目指し,そのオルガネラ膜「局時」局在の制御と理解をおこなう新手法の開発とこれによるがん関連タンパク質の新たな側面からの機能解明を目指す研究をおこなった. 有機小分子rapamycinを用いたタンパク質の二量体化の実験系を開発し,代表的なoncogeneであるKRasの膜局時局在のメカニズムを調べる研究をおこなうと共に,この方法論を様々なタンパク質の局在の制御,理解を可能とする実験系へと拡張を図った. また,研究の過程で,ミトコンドリアと細胞膜に局在するタンパク質の間に二量体化を起こした際に,ミトコンドリアの限られた領域のみで二量体化が起こるという興味深い現象を見出した.この原因について精査を進め,これが,特定のミトコンドリアが細胞内で活発に移動しており,局時的に細胞膜と相互作用した際に,両者の間で二量体化が起こり,細胞膜近傍にトラップされているということを明らかにした.更に,領域内共同研究によって,その細胞の表現型への影響を精査した結果,細胞膜近傍にトラップされたミトコンドリアにおいて,その代謝活性が大きく変化するという興味深い知見を明らかにした.これは,ミトコンドリアの機能がその細胞内の位置によって制御される可能性を示すものであり,この興味深い知見について,令和2年度以降の分子夾雑領域の公募研究で更なる精査を進めていく予定である.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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