2019 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ体積液体を駆使した極致イメージング質量分析法による分子夾雑情報の可視化
Publicly Offered Research
Project Area | Chemical Approaches for Miscellaneous / Crowding Live Systems |
Project/Area Number |
18H04554
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大塚 洋一 大阪大学, 理学研究科, 助教 (70756460)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 質量分析イメージング / 多次元化学情報 / 大気圧サンプリングイオン化法 / 誘導体化反応 / 生体組織計測 / 細胞計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的:研究代表者が発明した「走査型プローブエレクトロスプレーイオン化法(SPESI)」を高度化した「極致イメージング質量分析法」を開発し、生体組織や細胞の網羅的な化学情報と形状情報を、サブミクロン空間分解能で定量的に計測することを実現する。また、計測で得られる多次元データから、夾雑情報を抽出・可視化する解析法を開発する。さらに、ステロイドやペプチドなどの特定成分群の選択的高感度検出を目的とした、迅速誘導体化反応の物理化学パラメータの理解と、実検体のイメージング法への応用を目指す。 実績:1:高空間分解能と定量性の両立:試料表面のプローブ走査方法を断続走査方式から連続走査方式に変更することで、サブミクロン分解能計測を実現した。フィードバック制御と連続走査方式の同時制御により、計測位置で一定回数のサンプリングイオン化を行う事を可能にした。2:生体組織の多次元データの多変量解析による、化学夾雑情報の抽出と可視化法の開発:ヒト拡張型心筋組織のイメージング質量分析を実施し、複数の局在性脂質(リン脂質、中性脂質)を可視化する事に成功した。3:1細胞イメージング質量分析の原理検証:ガラス基板上に密に培養されたHela細胞の1細胞イメージング質量分析の予備検討を行い、1細胞レベルの脂質群の高感度イメージングを実証した。4:迅速化学反応イメージング質量分析法による生体物質の高感度計測:誘導体化試薬とジペプチドのN末端との迅速誘導体化反応を検証した。溶媒種とpH条件の検討の結果、迅速誘導体化反応を確認することに成功した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)