2018 Fiscal Year Annual Research Report
原始ブラックホール合体による重力波から探る原始密度揺らぎと重力理論の性質
Publicly Offered Research
Project Area | Gravitational wave physics and astronomy: Genesis |
Project/Area Number |
18H04579
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山口 昌英 東京工業大学, 理学院, 教授 (80383511)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 重力理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
原始密度揺らぎの生成起源であるインフレーションがどのような修正重力理論、特にスカラーテンソル理論で実現されたかを探ることを念頭に置き、次のような性質を調べました。場の理論への拡張の第一ステップとして、点粒子系において高階微分項が存在する際に、その高階微分に付随するOstrogradsky ghostが存在しない条件を調べました。まず、三階微分項を持つ複数の場があるときの条件を与え、また、この条件が満たされているときには、運動方程式が二階の微分方程式まで落とせることを示しました。これは、ghost自由度が現れず、healthyな自由度しか現れないことと整合的です。また、さらに条件を緩めた拡張として、任意の有限の高階微分まで持つ点粒子系においてOstrogradsky ghostが存在しない条件を与えました。また同様に、これらの条件が満たされている場合には、運動方程式を二階の微分方程式まで落とせることを示しました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
PBHの質量分布関数から原始密度揺らぎの再構築の困難を特定するために時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、PBHの質量分布関数から原始密度揺らぎの再構築を行います。
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