2019 Fiscal Year Annual Research Report
神経成長における超解像度レベルの脂質ドメイン可視化とその構成脂質特性の解析
Publicly Offered Research
Project Area | Quality of lipids in biological systems |
Project/Area Number |
18H04670
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
五十嵐 道弘 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50193173)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脂質ラフト / 脂肪酸合成 / 超解像度顕微鏡 / リピドミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
1) GPSN2-KOを作成し、解析したところ、胎生9.5日齢にて致死であることが判明した。変化は大きく分けて、神経系と循環器系(血管、心臓)の変化が中心と考えられた。神経系ではヘテロ胚の解析から、、末梢神経系の回路形成障害が認められ、軸索ガイダンスの障害が想定された。一方、循環器系統では、心臓の形成不全が生じていた。病理学的解析を行ったところ、心臓においては酸化ストレスの増大の可能性が認められた。これは極長鎖不飽和脂肪酸の形成不全により、酸化ストレスの消去システムが低下する可能性がある、このマウスの想定される特性に合致していた。またこのマウスのKOと、脂肪酸鎖長伸長の代謝ループ内にある酵素Hsd17b12のKO(2010年に報告)とは表現型が類似していることが判明した。リピドミクスに関して、まずP0時のヘテロ個体の解析で、野生型個体に比較して、脳では明らかに膜リン脂質の合成減少が見られた。一方、心臓などを含む部分ではさほどの変化は認められていなかった。9.5日胚ではホモ個体では、上記変化のほか、極長鎖脂肪酸を含むセラミド合成が障害されている結果を得た。 2) 脂質ラフトタンパク質GPM6aのTgマウスを含む、E-MARS法の単離脂質ラフト画分によるプロテオミクス解析を行い、シグナル伝達分子群の濃縮、およびTgでの脂質の濃縮が見出された。 3) 超解像度顕微鏡観察で、脂質ラフトを含む部分はZ軸方向のフィロポディア膜と共存し、軸索ガイダンス分子受容体も濃縮することが見出された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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