2019 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis of inducible lamellar body as novel type of self-defense machinery against influenza A virus infection.
Publicly Offered Research
Project Area | Quality of lipids in biological systems |
Project/Area Number |
18H04682
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
西川 喜代孝 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (40218128)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | ヘマグルチニン / ペプチド / オートファジー / アンフィソーム / コレステロール / リン脂質 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)PVF-tetによるHA含有液胞状オルガネラの形成機構の解明:電子顕微鏡を用いてその微細構造を解析したところ、内腔にラメラ構造ならびに電子密度の高い構造体を有しており、その形態的性状がアンフィソームとよく一致することを見出した。免疫染色による解析を行ったところ、後期エンドソーム系、ならびにオートファゴソーム系の分子マーカー(LAMP1, LC3, p62)が局在することが明らかとなった。さらに、オートファゴソーム形成に必須の分子であるULK1ならびにPIK3C3を欠損する細胞では、本オルガネラの形成がほとんど観察されなくなること、さらにその抗IAV活性も消失することを見出した。これらの結果は、本液胞状オルガネラがオートファジーの分子機構に依存して形成されるアンフィソーム様構造体であることを示している。 2)HA含有液胞状オルガネラの単離法の確立:密度勾配遠心法による分離、さらにフローサイトメトリー(FCM)による濃縮を試みた。密度勾配遠心に使用する媒質について検討を行い、iodixanolを媒質として、他のオルガネラと効率よく分離できる条件を決定した。さらに、FCMを用い、ABCA3発現量を指標に分画し、最終的に他のオルガネラをほとんど含まない純度で分画することができた。現在、質量分析機を用いて含有リン脂質を分析中であり、これまでに特徴的な分子種を複数種同定している。 3)HA含有液胞状オルガネラ形成におけるコレステロールの関与:メチルベータシクロデキストリン処理にてコレステロールを低減したMDCK細胞を用い、本オルガネラ形成への影響を検討した。その結果、コレステロール除去により、形成が阻害され、同時にPVF-tetによる抗ウイルス活性もキャンセルされること、すなわちコレステロールが必須の役割を果たしていることを見出した。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(3 results)
-
[Journal Article] The Inducible Amphisome Isolates Viral Hemagglutinin and Defends Against Influenza A Virus Infection2020
Author(s)
Omi J., Watanabe-Takahashi M., Igai K., Shimizu E., Ching-Yi Tseng, Miyasaka, T., Waku T., Hama S., Nakanishi R., Goto Y., Nishino Y., Miyazawa A., Natori Y., Yamashita M., Nishikawa K.
-
Journal Title
Nat. Commun.
Volume: 11(1):162
Pages: 1-17
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-