2019 Fiscal Year Annual Research Report
生動物2光子温度・神経イメージングによる皮膚等末梢臓器の温度動態・感知機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative understanding of biological phenomena with temperature as a key theme |
Project/Area Number |
18H04707
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
神谷 厚範 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (30324370)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 温度 / 神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、以下の研究を行った。恒温動物の体温調節にとって、外部環境と接する身体表面皮膚の温度センシングは、極めて重要であるが、神経を含めた組織内の細胞が、実際にどのように温度を感知するのか、温度センシングの細胞レベルの実像は明らかではない。また、恒温動物の体内において、組織内部の細胞や細胞内オルガネラの温度動態の実態は、解明されていない。そこで本研究では、生きた動物体内における、温度センシングや温度動態を調べた。A-1.温度センシング機構の解明(皮膚):全身の求心性神経と皮膚ケラチノサイトのCa活動が緑に光るラット、タンパク発現型ATPプローブ、定量的な動物局所の温度刺激負荷装置(10~45℃)、生動物2光子イメージング実験系を利用して、生きた動物の皮膚に定量的温度刺激を負荷して、皮膚の求心性神経やケラチノサイトのCa活動イメージングやATPイメージングを行い、皮膚ケラチノサイト-ATP-感覚神経の連関する皮膚温度センシング機構を検討した。その結果、熱い刺激と冷たい刺激については、感覚神経が直接これを感知すること、一方、温かい刺激については、ケラチノサイトがこれを感知しATP分泌を介して2次的に感覚神経を刺激することが、分かった。B-1.1細胞・オルガネラレベル温度動態の解明(筋):全身の温度が見える温度可視化マウスを新規開発し、さらに、骨格筋組織を1細胞レベル・オルガネラレベルで2光子イメージング解析した。その結果、筋細胞温度が、環境温度に応答して変化することが分かった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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