2019 Fiscal Year Annual Research Report
DNA二重鎖切断修復によるゲノム安定性維持機構の4D情報
Publicly Offered Research
Project Area | Chromosome Orchestration System |
Project/Area Number |
18H04709
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐々木 真理子 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (50722013)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | DNA二重鎖切断 / ゲノム安定性 / rDNA / 複製阻害 |
Outline of Annual Research Achievements |
複製阻害時のDSB修復に関わる新規因子の同定(研究計画1) 2018年度の研究から、Fob1依存的にrDNA不安定化を起こす変異株を同定した。これらの変異株で欠損している遺伝子は、Fob1による複製阻害の下流、つまりDSB修復過程で作用する可能性が考えられる。そこでこれらの変異株において先行研究において確立したDSBアッセイを行うことによって、DSB頻度やDSB修復過程での異常を解析した。またDSB修復時には、ゲノム上のrDNAアレイからいくつかのrDNA配列が切り出された染色体外環状rDNAが算出される。そこで染色体外環状rDNAの量および形状を解析することによって、DSB修復過程で異常が見られるかを解析した。その結果、DSB修復過程で異常が見られる変異株を同定することができた。 新規DSB修復因子がS期以外の細胞周期におけるDSB修復に関わる役割の解明(研究計画2) I-SceIエンドヌクレアーゼの認識配列をrDNA領域に挿入し、I-SceIを発現させることによってrDNA領域に複製非依存的なDSBを誘導する。そこでI-SceI認識配列をrDNAに挿入するために用いるプラスミドを構築し、rDNA領域内にI-SceI切断部位を持つ酵母株を構築した。今後の研究において、研究計画1で同定した因子がI-SceIによるDSB修復に関与するかを解析し、細胞周期普遍的に作用するのか複製阻害時のDSB特異的に作用するのかを明らかにしたい。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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