2019 Fiscal Year Annual Research Report
自由行動マウスの生体各組織の遺伝子発現を長期間追跡定量するプログラムの開発
Publicly Offered Research
Project Area | Resonance Biology for Innovative Bioimaging |
Project/Area Number |
18H04724
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
浜田 俊幸 国際医療福祉大学, 薬学部, 准教授 (20360208)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 体内時計 / 時計遺伝子 / 発光イメージング / フリームービング / 遺伝子発現定量 |
Outline of Annual Research Achievements |
自由行動条件下においてマウス体表および深部の複数部位の時計遺伝子発現をリアルタイムに長期間計測し、マウスの行動リズムを同時に計測できるシステム構築を試みた。 1.2台のEM-CCDカメラをもちいた3次元追跡定量システムでは、自由に行動しているマウスの位置同定誤差を約0.5mmに抑える行動計測装置および装置外の光を遮断し超微量のターゲット部位の光を検出する装置作製の一部を今回の研究において完成させた。 2.上記1の計測システムではシステムのスペースが広く研究の場所、頻度、内容が限定される。そこで最小限のスペースで多数のマウスの遺伝子発現を計測するために携帯用小型遺伝子発現計4測器を開発した。 3. 携帯用小型遺伝子発現計測器に脳深部および内臓の時計遺伝子発現を計測するセンサーを開発し長期間の遺伝子発現リズム解析を可能にした。内臓用に開発した組織密着型センサーは組織を傷つけることがない3種類の大きさのものを作製し、臓器によりセンサーのタイプを変えるようにした。 4.組織密着型センサー内の部位別感度特性を調べ、センサー内の部位特性を明らかにした。またセンサーの光波長感受性を約380~600nmで調べ全ての波長の光を検出できることを明らかにした。 5. 上記3で開発したセンサーにより自由行動マウスの脳深部および末梢組織の時計遺伝子発現リズムを同時に計測できた。また赤外線センサーにより同時に計測した行動量および行動リズムはセンサーを取り付けても影響を受けることは無かった。 以上のことから自由行動しているマウスの生体体表および深部の遺伝子発現を複数部位同時に長期間計測することが可能となり、今後、疾患発症モデルマウスや薬物投与により疾患発症機構解明および治療薬開発の研究の基盤ができたと思われる。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)