2019 Fiscal Year Annual Research Report
細胞老化へ向かう代謝アダプテーションのエピゲノムからの探索
Publicly Offered Research
Project Area | Transomic Analysis of Metabolic Adaptation |
Project/Area Number |
18H04795
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中山 啓子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (60294972)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | RASシグナル / 細胞老化 / トランスオミクス解析 / エピゲノム制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
RASシグナルに応答して変化するヒストン修飾を明らかにすることが本研究の目的である。哺乳類培養細胞であるヒト由来正常線維芽細胞(TIG-3)にRAS遺伝子を導入してRASシグナルを誘導後、35日間にわたりRNAとクロマチンを経時的に回収し、注目している遺伝子群の転写量とエピゲノムの変化について、解析を行った。 さらにプロテオミクス技術を用いて、転写の変化がタンパク質の変化とどの様にリンクするのかその評価を行った。その際に、RASと同様に老化表現系を誘導するその他の2種類の刺激での測定も行った。 具体的には、複製老化、RASシグナル活性化によるがん遺伝子誘発性細胞老化、酸化ストレス誘発性細胞老化の3種類の老化である。これらは、増殖を停止し特徴的な細胞形態を示す。 この様な老化という共通の表現型を持つ細胞にも関わらず、プロテオミクス解析によって共通して増加または減少している酵素は少なく、それぞれの入力シグナルによって変動している酵素が多いことが判明した。そこで、これらの共通部分どのような代謝経路を制御しているのかを探索を行った。また、非共通部分がこの老化表現型に果たす役割についても検討を行った。 一方で、トランスクリプトームの変動と比較する事で、mRNA量とタンパク質量との相関を調べ、タンパク質発現パターンの変動を誘導しているメカニズムが、転写レベルで生じているのか、翻訳後に起こる現象なのかを確認し、それらを引き起こす分子機構の解明を試みている。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Germline-Activating RRAS2 Mutations Cause Noonan Syndrome2019
Author(s)
Niihori Tetsuya、Nagai Koki、Fujita Atsushi、Ohashi Hirofumi、Okamoto Nobuhiko、Okada Satoshi、Harada Atsuko、Kihara Hirotaka、Arbogast Thomas、Funayama Ryo、Shirota Matsuyuki、Nakayama Keiko、Abe Taiki、Inoue Shin-ichi、Tsai I-Chun、Matsumoto Naomichi、Davis Erica E.、Katsanis Nicholas、Aoki Yoko
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Journal Title
The American Journal of Human Genetics
Volume: 104
Pages: 1233~1240
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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