2019 Fiscal Year Annual Research Report
Segmentation of Voice and Gesture: Developmental Cognitive Neuroscience Approach
Publicly Offered Research
Project Area | Studies of Language Evolution for Co-creative Human Communication |
Project/Area Number |
18H05061
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
開 一夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30323455)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 発達科学 / 分節化 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)乳児がジェスチャーの分節化に統計的手がかりを用いていること、そして、2)ジェスチャーの分節化処理と音の分節化処理を担う機能が共通である可能性を明らかにした。 本研究には10ヶ月児が参加した。刺激には動作刺激と音刺激を使用した。動作刺激は、3 つの動作単位から成る動作系列を連結した動画であった。動作系列間の動作単位から動作単位への推移確率(Transition Probability: TP)は0.5、動作系列内の動作単位から動作単位へのTPは1.0(図1:赤の四角)であった。音刺激は、3 つの純音から成る音系列(図5: F-G-D、G#-C#-B、C-F#-D#)を連結して作成された。音系列間の純音から純音へのTPは0.5であり、音系列内の純音から純音へのTPは1.0であった。本研究では慣化手続きを用いた。乳児は動作群、音一致群、そして、音不一致群にわかれた。慣化段階で、動作群の乳児は動作刺激のみが呈示された。音一致群の乳児には、動作刺激と音刺激の系列の規則が一致した刺激が呈示された。音不一致群ではそれらの規則が一致していなかった(図5)。続くテスト段階では、全条件の乳児に対して、動作刺激から抜粋された 2 種の動作系列(TP1.0刺激:a-b-c、もしくは、TP0.5刺激:c-d-e)が呈示された。テスト段階での刺激に対する注視時間を測定した。また、異なる参加児を対象に、同様の手続きで脳波計測を行い、テスト段階での刺激に対する脳波を分析した。注視時間の結果、動作群と音不一致群では、TP1.0刺激と比較して、TP0.5刺激に対する注視時間が短い傾向があった。一方で、音一致群では、TP1.0刺激と比較して、TP0.5刺激に対する注視時間が長い傾向があった。すなわち、音一致群で動作刺激への慣化が速やかに生じていた。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)