2018 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding of molecular evolution of innate vocalization
Publicly Offered Research
Project Area | Studies of Language Evolution for Co-creative Human Communication |
Project/Area Number |
18H05063
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
新村 毅 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (50707023)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 先天的発声 / ニワトリ / 行動遺伝学 / 集団ゲノミクス / 機能ゲノム |
Outline of Annual Research Achievements |
なぜ地球上で発声が生まれたのか?なぜ動物は種特有の発声ができ、さらに発声を学習することができるようになったのか?という発声・言語進化の根幹を成す問いは、大きな謎に包まれたまま残されており、遺伝子の実体は、いかなる生物においても明らかにされていない。本研究では、多階層的な技術基盤を結集し、先天的発声の制御遺伝子を同定し、遺伝子機能を立証する。 さらに、それらの制御遺伝子のゲノム情報を、複数の動物種で比較解析して得る進化系統樹に、それらの動物種が示す音声コミュニケーションの階層性と意図共有の相違性により意味づけを行うことで、言語を可能にした下位機能の進化の分子基盤を明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
既に、先天的発声の制御遺伝子の候補を抽出し、特に発声を誘導する制御遺伝子については、機能を立証することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
下記の実験1・2に示すように、ニワトリ品種内の比較解析により発声を支配する制御遺伝子を同定し、遺伝子機能を立証する。 実験1)発声のモチベーションの制御遺伝子の機能の立証 発声のモチベーションを制御する候補遺伝子の機能を立証し、成果をまとめて投稿する。 実験2)発声のパターンの制御遺伝子の同定 近年になって発展した集団遺伝学を用い、日本鶏の全ゲノム情報を解析し、責任遺伝子・SNPの抽出を行う。
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Research Products
(5 results)