2019 Fiscal Year Annual Research Report
マルチモーダル入力を適応的行動出力に収斂する脳情報動態の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Brain information dynamics underlying multi-area interconnectivity and parallel processing |
Project/Area Number |
18H05113
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
能瀬 聡直 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (30260037)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ショウジョウバエ / コネクトミクス / マルチモーダル感覚統合 / カルシウムイメージング / 脳情報動態 |
Outline of Annual Research Achievements |
動物は時々刻々と変化する外界の状況を複数の感覚モダリティを通じて解釈することで適切な行動を決定し実行する。複数のモ ダリティにまたがった判断、行動選択がなされるには、異なった脳内経路を経由して処理される各モダリティの情報が脳内のどこかで統合される必要がある。本研究では脳全体を視野に入れた神経活動測定が可能で、かつコネクトミクス解析により回路構造を網羅的に同定できるショウジョウバエ幼虫をモデルとして用い、マルチモーダル感覚統合の脳情報動態を理解することを目的とした。 幼虫は頭部に侵害刺激を受けると後退運動により逃避する。この逃避行動は、2つのモダリティ、視覚(頭部への青色光の照射 )および触覚(頭部への機械的刺激)によって誘起される。申請者らは以前の研究において視覚刺激、触覚刺激が後退運動を誘起する過程を制御するコマンドニューロンをそれぞれ同定していた(Takagi et al., 2017、大浦ら、未発表)。また昨年度計画において視覚刺激、触覚刺激から後退運動出力に至る神経経路をコネクトミクス解析により探索し、マルチモーダル入力の統合に関わるような神経経路の一部を明らかにしていた。本年度はコネクトミクス解析をさらに進め、統合に関わるような新たな経路を見出すとともに、その回路が後退を誘発するだけでなく前進を抑制する可能性を見出した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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