2019 Fiscal Year Annual Research Report
戦間期から冷戦初期に至るアジア・太平洋地域の広域ネットワーク
Publicly Offered Research
Project Area | Establishing a new paradigm of social/human sciences based on rerational studies: in order to overcome contemporary global crisis |
Project/Area Number |
19H04510
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小倉 佳絵 (高光佳絵) 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 准教授 (10334591)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | IPR / トランスナショナル・ネットワーク / 越境的ネットワーク / アジア太平洋 |
Outline of Annual Research Achievements |
IPRという市民の越境的ネットワークの国際政治への影響を関係各国政府および国際機関がどのようにとらえていたかを明らかにするため、オランダ国立公文書館および国際連盟文書館において史料調査を実施した。 当初2020年3月に予定していた国際ワークショップをCOVID-19による影響で2021年11月に延期し、2021年に予定していたオーストラリア国立大学で開催することを予定していたワークショップの一部と合わせて遠隔会議方式で実施した。 セッション1では、酒井啓子「グローバル関係学とは」、赤見友子「歴史的な生成物としてのIRとその限界性:International, colonial,とareaの歴史的関係史の視点から」、芝崎厚士「グローバルなネットワークのなかの日本の国際関係研究―国際文化交渉論からの考察」の3報告により、「グローバル関係学」の中に戦間期国際関係を位置づけた。セッション2では、帯谷俊輔「戦間期アジア太平洋の多国間主義―ナショナリズム、帝国主義、国際主義、トランスナショナリズムの交錯」、齋川貴嗣「国際連盟知的協力国際委員会と日本・中国―近代と反近代の交錯」、高光佳絵「カナダの自律化とトランスナショナル・ネットワーク―英米の触媒として」の3報告により戦間期アジア・太平洋をinternational, colonial, transnationalの要素が交錯する場として論じた。セッション3では、河原地英武「ソ連と中国東方区部」、石田憲「地中化におけるヨーロッパ内植民地―ドデカネス諸島をめぐる新たな帝国主義と抵抗運動のグローカル・ネットワーク」、堀内暢行「日本IPRの復帰と共通理念の再構築」の3報告により、他地域の研究状況を参照し、包括的な議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響で予定していたワークショップが対面で実施できなかったものの、研究自体は進展しており、2020年度に延期して遠隔会議方式により実施に至ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
海外調査は難しいので、デジタル化された史料を活用することにする。また、オーストラリアでの開催が予定されていたワークショップは遠隔会議方式で実施する。
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Research Products
(4 results)