2019 Fiscal Year Annual Research Report
保健医療に係るグローバルパートナーシップ:東アフリカ地域の非感染症対策の事例検証
Publicly Offered Research
Project Area | Establishing a new paradigm of social/human sciences based on rerational studies: in order to overcome contemporary global crisis |
Project/Area Number |
19H04511
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
清野 薫子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (10508336)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 非感染症対策 / グローバルネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) ヘルスケア・サービスの国際移動に関連する基盤分析、動向調査:非感染症(NCD)ケアサービスに関連する事業拡大がみこまれる東アフリカ地域(EAC)の南スーダンをのぞく5か国(ケニア、タンザニア、ルワンダ―、ブルンディ)について省庁統計、公表資料、文献、関係機関から収集した資料にもとづき、ヘルスケア需要(疾患別の患者数の推計)、供給条件(ヘルスケアシステム、医療施設の種類と数、医療専門職人材)を収集し、各国の保健医療財政(1人当たり年間医療費,GDP比医療費, 医療費自己負担割合, 医療費財源(政府、民間、海外ドナー割合)を分析した。サービス移動形態(輸出入貿易, 援助, 支援, 投資), 関係相手国・地域、送出・送入機関(政府, 国際機関, 財団, NGO,NPO, 企業, マルチステイクホルダー等), 感染症・非感染症対策の別,ヘルスケアサービス・資源の国際移動(医薬品, 医療機器、医療施設・設備, 健診等サービス, 専門職人材育成など)
(2) NCDケア実態調査:東アフリカ地域の1つタンザニア連合共和国を事例として、NCDケア実態を調査分析した。ステークホルダー分析:キーインフォーマント インタビュー。 対象:大統領府地方自治省, 保健省、地域保健局、医療機関、国際機関現地事務所、医薬品供給公社、糖尿病協会)。項目: 関与組織・機関、費用、持続可能性、国家戦略(NCDs対策)、他案件との関係
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、調査対象地域への渡航がかなわず研究計画時に予定していた現地調査を実施できなかった。聞き取り調査の一部は、オンラインにより実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
NCDケア実態調査として、保健医療機関におけるモノ・サービスの流入分配状況、アクセス、質の管理確保についての調査を実施する(NCDケアのための医薬品, 機器, 設備(購入,提供元)人材の配置状況、NCD患者の受療状況,ケア内容, 患者コンプライアンス, 受診料, 保険適用、地域ヘルスワーカーーの活動内容と参加経緯等。 医薬品の供給に関わるローカル・グローバルパートナーシップの事業例の分析を重ね、NCDケアの整備につながるグローバル・パートナーシップステークホルダー、アクターの整理、アクター間の関係NCDケアの提供・アクセス・質に関連するアクター、パートナーシップ形成要因を検証する。
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