2020 Fiscal Year Annual Research Report
非対称配位圏がもたらす金属錯体の光新機能:共同研究による配位アシンメトリの推進
Publicly Offered Research
Project Area | Coordination Asymmetry: Design of Asymmetric Coordination Sphere and Anisotropic Assembly for the Creation of Functional Molecules |
Project/Area Number |
19H04562
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
坂本 良太 東北大学, 理学研究科, 教授 (80453843)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 金属錯体 / ナノシート / ナノワイヤ |
Outline of Annual Research Achievements |
グラッシーカーボン上に共有結合で固定化されたアゾベンゼン架橋ビス(テルピリジン)金属ユニットからなるπ共役酸化還元金属錯体線形ポリマーワイヤを合成する効率的で便利な電気化学的方法を開発した。重合は、水-アセトニトリル-過塩素酸溶液中でビス(4′-(4-アニリノ)-2,2′:6′,2″-テルピリジン)金属錯体の、グラッシーカーボンを作用極とした電気化学的酸化によって進み、最大7400mer(約15μmに相当)のポリマーを得ることに成功した。中心金属として鉄およびルテニウムを有するワイヤは共に可逆的な酸化還元反応を起こし、その酸化還元挙動は極めて速い酸化還元伝導を示した。段階的な電解重合により、FeとRuを中心とする異方性ヘテロ金属錯体ポリマーワイヤが構築された。2つのヘテロ金属錯体ポリマーワイヤはサイクリックボルタンめとりーにおいて、正反対の不可逆なレドックス応答を示したことから、レドックスダイオード特性を有することが分かった。本電気化学的手法は、ポリマーワイヤーアレイの合成や、機能性分子のカーボン上への集積に有用であるとともに、非対称性がこのレドックスダイオード特性の発現に寄与している。この他、水素発生助触媒として機能する金属錯体ナノシート、エレクトロクロミック特性を示す金属錯体ナノシート、トポロジカル絶縁体候補となる金属錯体ナノシート、d10-d10相互作用を示す金/水銀錯体、クリック反応に基づく共有結合ナノシートの構築、を報告した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)