2020 Fiscal Year Annual Research Report
CP-OLEDを指向したハイブリッド円偏光発光(CPL)体の開発
Publicly Offered Research
Project Area | Coordination Asymmetry: Design of Asymmetric Coordination Sphere and Anisotropic Assembly for the Creation of Functional Molecules |
Project/Area Number |
19H04600
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
今井 喜胤 近畿大学, 理工学部, 准教授 (80388496)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 円偏光発光 / CPL / 磁気円偏光発光 / MCPL / CP-OLED / キラル / ランタノイド / イリジウム |
Outline of Annual Research Achievements |
一般的に、有機-無機ハイブリッド発光体、有機発光体から円偏光発光(CPL)を作り出す場合、光学活性な発光体を用いる。本研究では、ラセミ体あるいはアキラルな有機-無機ハイブリッド発光体、有機発光体を用い、外部磁場を用いることにより、磁気円偏光発光(MCPL)の発出を試みた。 ラセミ体のEu(III)(hfa)3, Tb(III)(hfa)3などのランタノイド発光体や、それらに各種有機配位子を組み合わせた有機-ランタノイドハイブリッド発光体に外部磁場を印加し、MCPLを測定したところ、ラセミ体であるにもかかわらず、Eu(III)、Tb(III)由来のシャープな10-2~10-3/T-1 オーダーのMCPLを観測することに成功した。さらに、磁場の方向(N-UpあるいはS-Up)を変えることにより、MCPLの回転方向を制御することにも成功した 量子ドットは、その粒子径を変えることで発光波長を変えることができる。そこで、アキラルな量子ドットCdS/ZnSに外部磁場を印加することによるMCPL特性について検討した。その結果、CdS/ZnS(粒子径:4.5 nm)は固体状態とPMMA状態で、外部磁場を印加することにより、410 nm付近にS-Up(S→N)で正(+)のMCPLを示し、N-Upでは負(-)のMCPLを示した。 さらに、無機発光体、Y2O3:Eu (赤), BaMgAl10O17:Eu, Mn (緑) BaMgAl10O17:Eu (青)を粉末状態でMCPL特性評価したところ、キラリティを持たないにも関わらず極大MCPL波長(λMCPL)608 nm, 511 nm, 441 nmでそれぞれMCPLを観測することに成功した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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