2020 Fiscal Year Annual Research Report
New immune regulatory mechanism by neo-self peptide
Publicly Offered Research
Project Area | Creation, function and structure of neo-self |
Project/Area Number |
19H04808
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
荒瀬 尚 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10261900)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | MHC / 免疫制御 / ネオセルフ / T細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
MHCクラスII分子は、ペプチドをヘルパーT細胞に提示することで、免疫応答の中心的な役割を担っている。一方、T細胞レセプターと同様にペプチド・MHCクラスII分子複合体を認識するモノクローナル抗体が知られており、それらは、MHCによる抗原提示機構の解析のツールとして使われてきた。一方、我々は特定の抗原やペプチドに対する免疫応答では、ペプチド/MHCクラスII分子複合体に対する抗体が産生されることを発見した。そこで、本研究では、抗ペプチド/MHCクラスII分子複合体抗体の産生機序を解明し、抗ペプチド/MHCクラスII分子複合体抗体の機能を明を目的とした。今までの研究により、EAE等の自己免疫疾患モデルマウスにペプチドを投与して抗ペプチド/MHCクラスII分子複合体抗体を誘導することによって、疾患発症を抑制できることが明らかになった。また、ヒトにおいてもインフルエンザウイルスのペプチドを提示したHLAに特異的な抗体が存在することも明らかになってきた。また、I型糖尿病モデルマウスにおいても、標的抗原ペプチド・MHC複合体に対する抗体が、糖尿病発症を抑制することが明らかになった(Matsumoto et al. BBRC 2021)。したがって、抗ペプチド/MHCクラスII複合体抗体が誘導されることによって、免疫応答が抗原特異的に制御されている可能性が明らかになった。今後、さらに、様々な抗原由来のペプチドとMHCクラスII分子との複合体を解析することにより、抗ペプチド・MHCクラスII分子複合体抗体が抗原特異的な免疫制御法にどのように関与しているか、また、ペプチドの免疫によって抗ペプチド/MHCクラスII複合体抗体を特異的に誘導する新たな抗原特異的な免疫制御方法が明らかになると期待される。
|
Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
-
-
[Journal Article] The β 2 -Glycoprotein I/HLA-DR Complex As a Major Autoantibody Target in Obstetric Antiphospholipid Syndrome.2020
Author(s)
Tanimura K, Saito S, Nakatsuka M, Nagamatsu T, Fujii T, Fukui A, Deguchi M, Sasagawa Y, Arase N, Arase H, Yamada H.
-
Journal Title
Arthritis Rheumatol.
Volume: 72
Pages: 1882-1891
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-