2019 Fiscal Year Annual Research Report
Realization of a platform for autism research based on the viewpoint of users and the social model of disabilities
Publicly Offered Research
| Project Area | Integrative research toward elucidation of generative brain systems for individuality |
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| Project/Area Number |
19H04896
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
熊谷 晋一郎 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (00574659)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 自閉スペクトラム症 / 当事者研究 / 社会モデル / 共同創造 / 文化比較 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
A. 当事者研究の講習プログラムの確立
独自分析アプリを用いて当事者研究の実践場面を分析し、問題を抱える当事者が、問題を抱える自分を距離を置いて記述する＜外在化>と呼ばれる技法が、ホワイトボードを共同注意の対象とする三項関係によって成し遂げられていることを示し日本心理学会で発表した。一般向け実践マニュアル『当事者研究をはじめよう』（金剛出版）を刊行し、海外展開てに向け英語版、韓国語版も作成した。行政機関、大学、企業などにおける当事者研究の導入効果を、『心理的安全性』『リーダーの謙虚さ』『メンバーの創造性』等をアウトカムとして検証する臨床研究「当事者研究の導入が職場の創造性に与える影響に関する研究」を開発し検証を始めた。当事者研究の記録のうち、承諾が得られた約10研究に関して、JST CREST研究で開発した検索システムEPISODE BANKに登録した。
B. 当事者研究と学術研究の共同
2名のASD研究者にそれぞれの研究内容について、①先行研究と着想に至ったエピソード、②研究の方法、③研究結果、④考察と残された課題の4点についてプレゼンをする15分程度の学術研究紹介ビデオを作成した。また、一般向けに、当事者研究の全体像と、ASD研究を例にとった学術研究との共同を紹介する書籍を脱稿し、2020年7月に出版予定である。
C. 日英文化間比較ASD研究のスタートアップ
2019年5月に、千住敦准教授をはじめとした英国のASD研究者と、日本のASD研究者を招き、東京で3日間にわたる会議を開催した。1日目はASDを研究している研究者、大学院生、ASD当事者、その家族や支援者を対象にした公開シンポジウムを開催し、日英の研究者が研究内容を発表した。2日目は日英文化間比較ASD研究のアイデアに関して、3日目は具体的なプロジェクトの申請内容と今後の計画に関して計2回のミーティングを行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ASD研究者の研究紹介ビデオの作成は、やや遅れているが、それ以外の計画は順調に進展している。
その一方で、計画にはなかった進展として、EPISODE BANKの認証版も新規に開発をし、COVID-19流行後、ウェブでの実施が主流になりつつある当事者研究を、Aで開発したワークシートに沿ってアーカイブ化する仕組みを構築しつつある。また、WEB環境が心理的に安全なものになっているかどうかの調査も開始した。
さらに、大学のダイバーシティ＆インクルージョンを推進する目的で、Aで開発した臨床研究をアレンジし、東京大学PI向けのFDを開発中である。
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| Strategy for Future Research Activity |
A. 当事者研究の講習プログラムの確立
講習プログラムパッケージの利用希望者に、教材一式を提供し、必要に応じ、応募者、もしくは応募者の研究室に雇用されているASDをもつ学術支援専門職員（ユーザー・リサーチャー）がスーパービジョンを行う。講習プログラムの前後で測定を行い、効果を測定する。EPISODE BANKへの当事者研究の登録を継続する。
B. 当事者研究と学術研究の共同
ASD研究紹介ビデオをASD当事者研究者に視聴してもらい、1) 研究内容から連想される自分自身の体験談、2) 研究内容についての質問、3)スティグマの観点から表現方法の改善点、4) 今後、この研究者にどのような研究をして欲しいかの4点について、当事者研究者のFGI（5名×2グループ）と個別インタビューまたはアンケートで答えてもらう。EPISODE BANKに登録された当事者研究を、当該領域やその他からリクルートしたASD研究者に視聴してもらい、1) 当事者研究の中で既存の研究によって裏付けられる部分の解説、2) 当事者研究から思いつく新規研究課題、3) 内容についての質問、の3点についてASD研究者の個別アンケートを行う。得られたデータについては、テーマ分析（thematic analysis）によって分析のうえ、分析結果を領域会議等で共有し、コメントをもらったうえで、「当事者と研究者の共同によるASD基礎研究ガイドライン」と「当事者視点で優先されるASD研究公募課題リスト」作成に向けた科学政策的な基礎資料として公表する。
C. 日英文化間比較ASD研究のスタートアップ
遠隔会議システムを活用し、国際シンポジウムやミーティング、英国視察の結果を踏まえ、引き続き日英の研究者との連絡を継続しながら、より本格的な研究プロジェクト始動に向けたグラント申請などの準備を行う。
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[Journal Article] Direct evidence of EEG coherence in alleviating phantom limb pain by virtual referred sensation: Case report.2020
Author(s)
Osumi, M., Sano, Y., Ichinose, A., Wake, N., Yozu, A., Kumagaya, S., Kuniyoshi, Y., Morioka, S., & Sumitani, M.
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Journal Title
Neurocase
Volume: 26
Pages: 55-59
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Stakeholder perspectives on research and development priorities for mobility assistive-technology: a literature review2019
Author(s)
Saleh Alqahtani, James Joseph, Brad Dicianno, Natasha Ann Layton, Maria Luisa Toro, Eliana Ferretti, Yetsa A Tuakli-Wosornu, Harvinder Chhabra, Heather Neyedli, Celia Regina Lopes, Mazen M Alqahtani, Peter Van de Vliet, Shin-Ichiro Kumagaya, Jong-Bae Kim, Vic McKinney, Yu-Sheng Yang, Mary Goldberg, Rory Cooper.
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Journal Title
Disability and Rehabilitation: Assistive Technology
Volume: 19
Pages: 1-15
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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