2019 Fiscal Year Annual Research Report
RFFL による形質膜タンパク質品質管理作動機構の解明と CF 創薬への応用
Publicly Offered Research
Project Area | New frontier for ubiquitin biology driven by chemo-technologies |
Project/Area Number |
19H05300
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
沖米田 司 関西学院大学, 理工学部, 教授 (90398248)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ユビキチンリガーゼ |
Outline of Annual Research Achievements |
A1. RFFL fragment 由来 RFFL-ΔF508 NBD1, RFFL-UbcH5c PPI 阻害ペプチドの同定:RFFL ペプチドライブラリーを用いた AlphaLISA により,複数の RFFL- ΔF508 NBD1 PPI 阻害ペプチドを同定した.RFFL-UbcH5c PPI に関しては,精製タンパク質を用いた AlphaLISA は確立できなかったが,NanoBiT法による細胞内相互作用の定量に成功した. A2. RFFL複合体の大量調製・結晶化:RFFL タンパク質の大量精製を行い,結晶化を行ったが,結晶は得られなかった. A3. CF-HBE における CFTR 活性評価法の確立:CF治療薬の前臨床試験の最終評価系である ΔF508ホモ変異を持つCF患者気道上皮初代培養細胞(CF-HBE)における ΔF508 CFTR イオンチャネル活性評価法を確立した.分化したCF-HBEに CF治療薬 Orkambi を48時間処理し,ΔF508-CFTR塩素イオンチャネルの機能をUssing chamberを用いた短絡電流測定法で測定した結果,CF治療薬の有効性を評価できた.
B1. 形質膜 CFTR のユビキチンコードの解明:post-Golgi 及び形質膜に存在する ΔF508 CFTR-His-Biotin を BHK 細胞ミクロソーム分画から Ni beads 及び Neutravidin beads を用いたタンデムプルダウンにより変性状態で精製した.精製 CFTRを Ubiquitin-AQUA/PRM法で解析し,ユビキチンコードの絶対定量を行った結果,小胞体とは異なるポリユビキチン化パターンが得られた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
RFFL 結晶構造解析には成功していないが,他の研究計画は予定通り進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
RFFL タンパク質の特性から,結晶構造解析ではなく,NMR による構造解析を進める. また,RFFL PPI 阻害ペプチドのみに執着せず,低分子化合物リガンドを利用した RFFL PPI 阻害方法も追求する.
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Research Products
(9 results)