2019 Fiscal Year Annual Research Report
Mathematical analysis of outlier immune cells using extreme statistics
Publicly Offered Research
Project Area | Singularity biology |
Project/Area Number |
19H05422
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中村 直俊 名古屋大学, 理学研究科, 特任准教授 (30554472)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 運動軌跡 / 確率分布 |
Outline of Annual Research Achievements |
蛍光顕微鏡下で観測された、細胞運動の不均一性を定量化し、クラスタリングを行う方法として、運動軌跡を離散速度ベクトルの確率分布とみなし、異なる細胞間での確率分布の距離をJensen-Shannon divergenceを用いて定量し、新しい座標空間内に細胞を布置する新規手法を論文化し、国際学会(Methods of Mathematical Oncology: Fusion of Mathematics and Biology)の報告集(Springer, 2021)に査読付き原著論文として発表した。また、この研究などで得られた成果について、雑誌「応用数理」において4回の連載(チュートリアル・細胞生物学の数理(1)-(4)、各6ページ)で一般の数理科学研究者および生命科学研究者のために詳細に説明を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
提案している新規手法を論文化し、国際学会の報告集に査読付き原著論文として発表することができた。また、雑誌「応用数理」において成果を4回の連載(チュートリアル・細胞生物学の数理)にまとめた。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞の運動軌跡をさらに、相互作用も含めて解析する方法として、最近のコロナ禍でも注目された人流の解析の手法を取り入れることを検討している。複数の細胞の相互作用および場との相互作用について、速度ベクトルの分布の1次モーメントおよび2次モーメントを詳しく解析する予定である。
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Research Products
(17 results)