2019 Fiscal Year Annual Research Report
時間免疫学と1細胞解析の融合による免疫反応におけるシンギュラリティ現象の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Singularity biology |
Project/Area Number |
19H05426
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
小野 昌弘 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 客員准教授 (60447951)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | T細胞 / シンギュラリティ / 活性化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はT細胞活性化・分化の特異点(シンギュラリティ)にある希少かつ独特な活性化シンギュラリティ細胞の同定と解析を目指した。1細胞 RNA-seq 分析による腫瘍浸潤シンギュラリティ活性化T細胞の同定のため、まずNr4a3-Tockyマウスをもちいて、皮下腫瘍モデルをつかい、フローサイトメトリーの実験などを行うことで、シークエンス実験の最適化を行った。またBacterial Artificial Chromosome (BAC)を用いた迅速なDNAコンストラクト作製方法を用いて、あらたなTockyトランスジェニックレポーターコンストラクトを作成した。ひきつづいてこのコンストラクトを使用して、前核インジェクションによりあらたなTockyトランスジェニックレポーターマウスを作成した。得られたファウンダーマウスを交配・繁殖させ複数のラインを樹立した。さらに、アマテラス顕微鏡などの顕微鏡をもちいたTockyトランスジェニックレポーターマウスの解析方法を最適化した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全ての目標が初年度の計画通り進展した。新規Tockyマウス系統樹立に関しては、一時交配が遅延したものの繰越により同じ予算内で予定通りの進展をみた。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初計画通り、Nr4a3-Tockyならびに新たに樹立したTockyトランスジェニックレポーターマウスを使用して、1細胞RNA-seqとアマテラス顕微鏡など顕微鏡解析を活用した腫瘍浸潤T細胞における活性化シンギュラリティ細胞の同定ならびに生体内でT細胞が分化する過程におけるシンギュラリティ細胞を同定・解析すべく、研究を推進する。
|
Research Products
(1 results)