2021 Fiscal Year Annual Research Report
A comparative study in the transculture of tattoo
Publicly Offered Research
Project Area | Construction of the Face-Body studies in transcultural conditions |
Project/Area Number |
20H04583
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Research Institution | Tsuru University |
Principal Investigator |
山本 芳美 都留文科大学, 文学部, 教授 (50363883)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | イレズミ / タトゥー / 沖縄 / 彫千代 / 彫師 / パイワン / 台湾原住民族 / 小林保祥 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者の山本芳美は、4つの研究をおこなった。1つ目の研究では、19世紀後半の彫師「彫千代」の刺青下絵や関連資料を掘り起こした。2020年度に準備した下絵の写真や国会図書館などで集めた関連文献などは、彫千代の下絵とその所有者であった有島生馬や藤田嗣治に関する考察と併せて2022年3月に『彫千代報告書』にまとめた。 2つ目の研究では、前期公募班18H04202 「顔・身体表現 から検討するトランスカルチャー下の装飾美」の研究協力者を中心に2021年に立ち上げた「タトゥー文化研究会」の研究成果を各自が論文やコラムとしてまとめた。この成果は日本ではじめてのイレズミ研究論集『身体を彫る、世界を印す イレズミ・タトゥーの人類学』として2022年6月に春風社より刊行する予定である。山本は論文1本とコラム2本を執筆した。 3つ目の研究は、2021年11月、1月、2月に国立民族学博物館の小林保祥アーカイブズにある1930年代までに台湾のパイワン民族の集落で撮影された写真1454枚の整理をおこなった。この研究では、小林氏の著作ならびに未刊行原稿、撮影メモを参照して被写体がボケている17点以外の全写真にキャプションをつけた。成果は2022年より3か年計画で写真を中心としたデータベースとして整備され、順次公開予定である。 4つ目の研究は、2021年12月と2022年3月に実施した。沖縄県の各教育委員会の協力を得て、1970年代後半から90年代半ばまでに実施された沖縄女性のイレズミ調査の原票を確認した。また、1940年代半ば以降にいかに外来のイレズミ・タトゥー業が沖縄本島に定着したのかについて聞き取り調査を実施した。調査成果の一部は、春風社から刊行した書の論文ならびにコラムに盛り込んだ。さらに、一部の調査成果は2022年6月開催の第56回日本文化人類学会研究大会において発表する予定である。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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