2020 Fiscal Year Annual Research Report
An investigation of psychophysiological mechanisms underlying avoidance of mutual eye-contact
Publicly Offered Research
Project Area | Construction of the Face-Body studies in transcultural conditions |
Project/Area Number |
20H04587
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
磯村 朋子 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (20771926)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | コミュニケーション / 視線 / アイコンタクト / 内受容感覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1)対人コミュニケーション時に頻繁に生起する「相互注視の回避行動」の背景にある生理心理学的機序を明らかにすること、 2) コミュニケーションの文化および手段の多様性がそれにもたらす相違を明らかにすることを目的とする 。 本年度は、対面コミュニケーションおよびオンラインコミュニケーション時の視線と生体活動について、参加者内・参加者間の各種計測指標を同期させながら二者同時計測する方法、得らえたデータを解析する方法を確立した。具体的には、対面コミュニケーション条件ではウェアラブルタイプの視線計測機器および生体計測系を2台ずつ用い、5分間×5セッションの会話を実施した。オンラインコミュニケーション条件では、別室に入った2人をZoomでつなぎ、対面時と同様に5分間×5セッションの会話を実施した。別室にいる2人の計測データを同期させるための仕組みづくりに工夫をこらし、可能にした。解析では各種ソフトを用いながら、両者が同時に相手の目を見合っているタイミングを検出し、それが中止された前後で生体情報にどのような変化が生じているかを分析した。 令和2年度は新型コロナウイルスの影響で新規の実験参加者を対象に実験を実施することがかなわなかったため、同僚の研究協力者を対象にして実験系を確立するまでにとどまったが、次年度に向けての準備を整えられたことは一定の成果であったと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルスの影響で多くの参加者を対象とした実験は実施できなかったが、身内を対象とした予備実験によって実験系が確立できたことで、次年度に向けての準備が整えられた。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの感染拡大状況が緩和したら速やかに大学生を対象にして本実験を実施する。
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