2021 Fiscal Year Annual Research Report
An investigation of psychophysiological mechanisms underlying avoidance of mutual eye-contact
Publicly Offered Research
Project Area | Construction of the Face-Body studies in transcultural conditions |
Project/Area Number |
20H04587
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
磯村 朋子 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (20771926)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | コミュニケーション / 視線 / アイコンタクト / 内受容感覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1)対人コミュニケーション時に頻繁に生起する「相互注視の回避行動」の背景にある生理心理学的機序を明らかにすること、 2) コミュニケーションの文化および手段の多様性がそれにもたらす相違を明らかにすることを目的とする 。 本年度は、大学生の実験参加者を対象に本実験を実施し、二者間での対面コミュニケーションおよびオンラインコミュニケーション時の視線と生理活動を二者同時計測した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、もともと濃厚接触の関係にあるペア(例:恋人、部活仲間)のみを対象とし、7組のペアからデータを収集した。得られたデータをもとに両者が同時に相手の目を見合っているタイミングを検出し、それが中止された前後で生理活動にどのような変化が生じているかを分析した。その結果、対面コミュニケーションの際には相互注視回避の直後に瞳孔径や心拍数が上がって下がるという傾向が見られた。これは仮説のとおり、相互注視によって身体が生理的に覚醒され、相互注視回避行動によって生理的覚醒が緩和されるという機能の存在を示唆する。しかしながら、現時点ではデータ数が少ないために確信的な答えは得られず、今後ペア数を増やして検討していく必要がある。 新型コロナウイルス蔓延の影響を受けて2年間の研究課題期間内に予定通りの成果を得るには至らなかったが、研究手法を確立できデータ収集が開始されたことから、今後もデータ収集を継続することで近い将来に研究成果をまとめることができると期待している。
|
Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|