2020 Fiscal Year Annual Research Report
顔・身体表現の情報工学に基づくトランスカルチャー比較
Publicly Offered Research
Project Area | Construction of the Face-Body studies in transcultural conditions |
Project/Area Number |
20H04597
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
林 隆介 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (80444470)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 深層学習 / 顔認知 / 視覚情報処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、人間の視覚情報処理の学習モデルとして、畳み込み深層ニューラルネットに基づく教師なし学習を仮定し、大規模な顔・身体画像データを学習した深層ニューラルネットワークが、どのような顔・身体情報表現を獲得するのか明らかにすることを目標とする。 本年度は、動画データ入力に対応した畳み込み深層ニューラルネットにとって、動画識別精度向上に有用な事前学習手法に関する研究を行い、学会投稿した。 また、計画班と協力して顔画像データの解析と合成手法を開発し、顔の表情認知に関する学会発表を行った。 この他、顔画像データを利用して、様々な顔画像を操作する手法を開発し、心理研究ならびに神経科学研究に利用できるよう実験システム開発を行った。さらに、ヒトならびにサルの脳波データを使い、顔認識に関する情報表現形式の解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、深層ニューラルネットの開発が進展しているほか、本新学術領域の計画班員との共同研究体制が広がった。また、顔画像や動画データの画像解析を行い、トランスカルチャーの基盤となる顔身体学の神経科学研究に進展が見られた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、深層ニューラルネットの開発をすすめ、特に顔画像処理における情報表現の文化的特徴の基礎にある神経科学基盤の検証を行う。さらに、本新学術領域の計画班員がすすめるさまざまな地域でのフィールドワーク研究と協力して、提供いただいた顔画像や動画データを解析し、トランスカルチャーに基づく顔身体学研究を進めていく。
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