2020 Fiscal Year Annual Research Report
Solar System Archeology: Exploring the Solar System History by Investigating Ice Objects
Publicly Offered Research
Project Area | Aqua planetology |
Project/Area Number |
20H04617
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
吉田 二美 産業医科大学, 医学部, 特任助教 (20399306)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 太陽系小天体 / 小惑星 |
Outline of Annual Research Achievements |
<研究会の開催>本研究は海外の研究者との共同研究で進めており、令和3年度は本プロジェクトの参加研究員が集合して行う研究会を予定していた。しかし新型コロナ感染がおさまらず、対面での開催は見送った。リモートでの開催は時差が大きく全員が集まって集中した議論ができないという声があり、今後新型コロナの感染状況を見つつ、近い将来対面で日本で開催することにした。 <多色・測光観測>令和3年度のすばる望遠鏡での観測は、新型コロナの影響で観測所のメンテナンススケジュールが変更になり、我々の希望する時期に観測できる見通しが立たず、観測時間は割り当てられなかった。そこで、2020年度にすばる望遠鏡で取得した画像について解析を進め、木星トロヤ群小惑星とヒルダ群小惑星に関する2つの論文を出版した(https://iopscience.iop.org/article/10.3847/PSJ/ac13a4, https://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-4365/ac50ac)。 また、以前すばる望遠鏡で取得し、本研究申請の基礎となったデータの解析が終了し、メインベルト小惑星に関する論文を出版した(https://doi.org/10.3847/1538-3881/ac2c6e)。 さらに、すばる望遠鏡の画像データからより暗い太陽系小天体を検出する作業を実施中で、より小さい太陽系小天体の検出・発見を目指している。 令和2年度にかわべ天文公園の望遠鏡で観測した韓国の惑星探査ターゲット天体の多色測光の結果を論文にまとめた(https://doi.org/10.1093/pasj/psab072)。 <掩蔽観測>10月に観測を予定していた惑星探査ターゲット小惑星による恒星食の観測は成功した。現在論文執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナの影響で研究会の開催が見込めなくなったので、代わりにすばる望遠鏡の画像データからより暗い太陽系小天体を検出するプログラムの構築と、そのために必要な機材を購入し、より小さい太陽系小天体の検出・発見を目指している。コンピューター等の調達に時間がかかったので、この作業は今年度中に完了しなかったが、検出方法は構築できたので、概ね順調と言える。
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Strategy for Future Research Activity |
すばる望遠鏡のアーカイブ画像データからより暗い太陽系小天体を検出し、小さい太陽系外縁天体のサイズ分布を調べることを今後の第一目標にする。 アーカイブを利用するだけでなく、新しい画像データの取得にも努め、さらに多くの太陽系小天体サンプルを得る努力を続ける。また、掩蔽観測で、太陽系小天体の衛星の有無や形状などを調べる観測も続けていく。これらのデータは小天体の衝突進化を探るための基礎データになる。
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Research Products
(26 results)
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[Presentation] Multicolor Simultaneous Photometry of (3200) Phaethon with Seimei/TriCCS2022
Author(s)
Jin Beniyama, Tomohiko Sekiguchi, Daisuke Kuroda, Tomoko Arai, Ko Ishibashi, Masateru Ishiguro, Ryou Ohsawa, Takafumi Ootsubo, Shigeyuki Sako, Hiroki Senshu, Satoshi Takita, Fumi Yoshida, and DESTINY+ collaboration
Organizer
PERC Int'l Symposium on Dust & Parent Bodies 2022 (IDP2022)
Int'l Joint Research
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[Presentation] 30m 光学赤外線望遠鏡計画 TMT2021
Author(s)
臼田知史, 岩田生, 青木和光, 齋藤正雄, 山下卓也, 早野裕, 藤縄俊之, 能丸淳一, 安 井千香子, 関口和寛, 井口聖, 常田佐久,吉田二美
Organizer
日本惑星科学会秋季講演会
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