2021 Fiscal Year Annual Research Report
New cosmology researched by primordial black holes
Publicly Offered Research
Project Area | Gravitational wave physics and astronomy: Genesis |
Project/Area Number |
20H04750
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
郡 和範 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (50565819)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 原始ブラックホール / 宇宙論 / 一般相対性理論 / インフレーション / 量子ゆらぎ / ヒッグス / スタロビンスキーモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、査読付き論文を7本発表し、外部での講演を14回行った。その中でも、論文1)において、原始ブラックホール連星の合体からのシグナルを空間的に相関させることで、天体ブラックホール連星の合体のシグナルと区別するアイデアを提案した。また、論文 3)では、原始ブラックホールの生成する新しいインフレーションモデルを提案している。原始ブラックホールは、ダークマターの有力な候補である。我々はこの論文において、Starobinsky-Higgsのmulti-fieldインフレーションモデルにおいて、tachyonic prehearingが起こり、小スケールのゆらぎが増幅され原始ブラックホールが作られることを指摘した。また、論文 6)において、インフレーション直後に現れたと期待されるインフラトンの振動による物質優勢期において、原始ブラックホールが作られる機構に新しいプロセスを発見した。原始ブラックホールを作ると期待される密度ゆらぎの中でもsmall scaleの密度ゆらぎが、先にvirializationすることにより原始ブラックホールの生成を抑制してしまうのである。この論文では、それを避けるための条件を詳しく調べた。特に、この論文 6)の成果は、私がライフワークとして行ってきてきた宇宙初期の物質優勢期における原始ブラックホールの形成条件の総まとめとなっている。これらのことは、今回の「原始ブラックホールで探る新しい宇宙論」のプロジェクト研究における極めてオリジナリティーの高い成果であり、この分野の世界の研究を主導するものである。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(26 results)
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[Book] 台灣東販2022
Author(s)
Kazunori Kohri
Total Pages
269
Publisher
大人的宇宙學教室:透過微中子與重力波解密宇宙起源
ISBN
9786263292758
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