2021 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of host-bacterial chemical ecology mediated by lipopolysaccharide and development of vaccine adjuvants
Publicly Offered Research
Project Area | Frontier research of chemical communications |
Project/Area Number |
20H04776
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
下山 敦史 大阪大学, 理学研究科, 助教 (90625055)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リポ多糖 / リピドA / アジュバント / ケミカルエコロジー / 免疫制御 / 共生菌 / Alcaligenes faecalis |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は、グラム陰性菌外膜成分リポ多糖とその活性中心リピドAについて、構造と免疫調節作用の相関を解明してきた。近年は、細菌-宿主間ケミカルエコロジー研究の観点から、生体内環境に生息する細菌について、リピドAの機能解析とアジュバントへの応用について研究を進めてきた。共生菌リピドAならば低毒性ながら共生関係構築の鍵となる恒常性維持機能を有すると考え、腸管における細菌-宿主間化学コミュニケーションの解析と低毒性アジュバントの創出を目的として、腸管免疫調節を担うパイエル板の共生菌Alcaligenes faecalisに着目し、リポ多糖の精製と構造決定、さらにはリピドA群の系統的合成と機能評価を実施し、活性中心構造を同定するとともに、A. faecalisリピドAが有望な粘膜ワクチンアジュバントであることを見いだしてきた。 本年度は、リポ多糖部分構造であるKdo-リピドAの合成を達成し、Kdoの付加によりリピドAの活性が減弱することを明らかにした。さらには、A. faecalisリピドAのアシル鎖側鎖に存在する特徴的なヒドロキシ基に着目した構造活性相関研究を展開し、10種のリピドAから成るライブラリの合成を達成し、着目したヒドロキシ基がTLR4の活性化制御に影響することを細胞実験により明らかにするとともに、マウスを用いたin vivo試験により、IgA産生増強作用にも影響することを明らかにした。本研究で見いだしたA. faecalisリピドAは、有望なワクチンアジュバント候補として、2021年より研究用試薬として市販も開始された。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] α‐Emitting cancer therapy using 211At‐AAMT targeting LAT12021
Author(s)
Kaneda‐Nakashima Kazuko、Zhang ZiJian、Manabe Yoshiyuki、Shimoyama Atsushi、Kabayama Kazuya、Watabe Tadashi、Kanai Yoshikatsu、Ooe Kazuhiro、Toyoshima Atsushi、Shirakami Yoshifumi、Yoshimura Takashi、Fukuda Mitsuhiro、Hatazawa Jun、Nakano Takashi、Fukase Koichi、Shinohara Atsushi
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Journal Title
Cancer Science
Volume: 112
Pages: 1132~1140
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] リピドAを介した細菌-宿主間ケミカルエコロジーの理解とワクチンアジュバント開発への展開2021
Author(s)
下山敦史, 山浦遼生, 宇戸智哉, Davie Kenneth, 松田彩那, 細見 晃司, Di Lorenzo Flaviana, 藤本ゆかり, Molinaro Antonio, 國澤純, 清野宏, 深瀬浩一
Organizer
新学術領域研究「化学コミュニケーションのフロンティア」第8回公開シンポジウム
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