2021 Fiscal Year Annual Research Report
2者間の非言語情報の同調が言語コミュニケーションに与える影響
Publicly Offered Research
Project Area | Studies of Language Evolution for Co-creative Human Communication |
Project/Area Number |
20H04990
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川崎 真弘 筑波大学, システム情報系, 准教授 (40513370)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | コミュニケーション / 運動 / 発話 / リズム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、①ヒトの会話コミュニケーションにおける発話時に、非言語情報の同調が発話量に与える影響を明らかにすること、②他者の非言語情報による発話の変容に関連する脳活動を脳波より明らかにすること、を目的とした。 コミュニケーション時の2者間の行動リズムの同期と発話リズムの同期の関係を特定することを目的として研究を行った。実験1では簡単な非言語情報の行動(タッピング運動)を2者間で交互に行い、その同期の割合を算出した。それとともに発話コミュニケーションを行い、発話量やタインミングの同期の割合を算出した。これらの非言語情報と言語情報の同期量は相関することを明らかにし、両者が密接に関係することで言語コミュニケーションが促進されることがわかった。 実験2では言語コミュニケーション時の身振り手振りの効果を調べた。条件1は身振り手振りの制限がなく発話、条件2は身振り手振りを制限して発話、条件3は聞き手が身振り手振りをして状態で発話者は行動制限して発話した。条件1に比べ条件2は発話量が減り、発話時の身振り手振りの効果が明らかになった。一方で条件3は身振り手振りが制限されたものの条件2に比べ発話量が増加し、聞き手の行動リズムが発話に影響を与えることを明らかにした。この課題時に脳波を計測した結果、条件3では発話者は運動していないにもかかわらず運動野の活動が観測され、聞き手の身振り手振りが発話者の脳にも影響を与えることが明らかになった。 上記の研究より、ヒトの言語進化における非言語情報の同調の役割を明らかにした。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)