2020 Fiscal Year Annual Research Report
肺転移性がん細胞ダイバーシティーとそのエクソソームの多様性と機能解析
Publicly Offered Research
Project Area | Integrated analysis and regulation of cellular diversity |
Project/Area Number |
20H05027
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
星野 歩子 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (00819964)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | エクソソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
がんの転移形成には原発からの離脱・浸潤、血管への侵入、転移先臓器内血管の崩壊、そして転移先へのがん細胞の生着・増殖という多段階の障壁を乗り越える必要がある。この全てのステップを1細胞および1細胞から産生されたエクソソームがなし得るのではなく、がん組織として多様性を持つ組織集団がそれぞれ別の役割を果たすことで達成していることが考えられる。これは臓器特異性を持つ組織集団であっても同様であり、様々なステップに関わる細胞およびエクソソーム解析は転移抑制を目指す治療に求められている。本研究では、肺への臓器特異的転移能を持つ乳がん細胞をクローニングし、それぞれの細胞の増殖・転移能を計測するとともに、それぞれの細胞が産生するエクソソームがどの様な挙動を示すのか、転移形成へどの様な機能を持っているのかについて調べる。 シングルエクソソーム解析ができるExoViewを用いて肺転移性がん細胞由来エクソソームの多様性について解析を行った。その結果、肺へエクソソームを導く役割をしているインテグリンα6β4は骨転移性がん細胞由来エクソソームに比べて10倍近く多いものの、肺転移性がん細胞由来エクソソーム全体の中では一握りにとどまることがわかった。 このことから、肺転移性がん細胞の中のどの細胞が特定のエクソソームを産生しているのか、またその細胞はどのような形質をもっているのかを調べるためにクローニングを本年度行い、独立したクローン細胞株を樹立させた。また、それぞれのクローンからエクソソームを回収した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)