2020 Fiscal Year Annual Research Report
Coevolution of facial formation due to changes in food and environment after the bottleneck of ethnic migration
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative Human Historical Science of "Out of Eurasia": Exploring the Mechanisms of the Development of Civilization |
Project/Area Number |
20H05133
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
上岡 寛 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80253219)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | カニクイザル / セファログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
カニクイザルの頭部X線規格写真(セファログラム)撮影用のポータブルX線装置を作製した。作製においては朝日レントゲン工業(株)に依頼し、まずプロトタイプを作製し、問題カニクイザルの頭部X線規格写真撮影用のポータブル撮影装置を作成し、問題点を抽出した。プロトタイプは生息地での撮影を想定して縦置きの装置を作製した。2020年11月に大日本製薬(株)に飼育されているカニクイザルを用いて撮影を試みた。しかし、撮影する時に頭部の自重で耳桿が曲がり正確な頭部の固定が困難となり分析には至らなかった。よって横置き型の装置を開発することとなった。装置を製作するにあたって使用した動物は成獣であったが、本研究課題では対象が2-3歳までのカニクイザルを想定している。そこで、横置き型の装置が作製できたので、2021年9月に幼獣期カニクイザル頭蓋骨が保管されている京都大学霊長類研究所で頭部骨格標本の正面像および側面像を撮影することを予定した。しかし、新型コロナ感染症による緊急事態宣言が発令したために撮影は延期となった。2021年11月に再度予定を入れ撮影することができた。対象となる2-3歳のカニクイザル頭蓋骨標本を選別するために、歯の萌出状態からHellmanの咬合発育段階で分類し、IA期からIIIA期までの頭蓋骨標本(7体)を抽出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響で国内ならびに海外への移動が困難な時期と重なったため。
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Strategy for Future Research Activity |
作製された頭部X線規格写真撮影用のポータブルX線装置を用いて幼獣期のカニクイザルのセファログラム解析を行う。そして、幼獣期での頭部の成長についての基本的情報をえる。また、渡航可能な時期を見据えて海外での現地調査を予定する。
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Research Products
(3 results)