2021 Fiscal Year Annual Research Report
Implication of diversified repeat polymorphism in environment adaptation
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative Human Historical Science of "Out of Eurasia": Exploring the Mechanisms of the Development of Civilization |
Project/Area Number |
20H05139
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
嶋田 誠 藤田医科大学, 医科学研究センター, 講師 (00528044)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 人類進化 / ニッチ / 自己家畜化 / STR / haplotype / hapSTR / ポリグルタミン |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、元々個人規模で公募申請した研究内容に加えて、新学術領域内の統合作業に触発されて研究の幅を増やした。 元々の公募申請内容では、霊長類チンパンジーサンプルの調達、および9つの領域についてLong PCRの条件検討を実施した。その結果、アニーリング温度やマグネシウム濃度がそれぞれまちまちながらも、4つの領域にてほぼ安定的条件を見つけた。また、その他3つの領域で再現性に不安定ながら標的バンドの増幅を確認した。 新学術領域内諸分野間統合については、第4回から第6回の3回の全体会議に出席し、そのうち第5回では自己家畜化とゲノム変化による認知機構の進化に関するセッションで講演者として問題提起を行った。その結果、次の二つのことに気づいた。 第一に、自己家畜化についての生物学的機序について、遺伝学的基盤、発生学的基盤、神経学的基盤、心理学的基盤をもっと整理し、分かりやすく提示することが求められていると感じた。 第二に、ゲノム進化学の従来のアプローチは「一般的」生物についてであり、環境から選択圧を受動的にうけることのみを前提している。そのため生態学的地位(ニッチ)を自ら構築する人類の場合には、他の生物で発達した検証モデルには、当てはまらない。人類自ら自分たちのニッチを構築することで選択圧がゆるみ、従来は除かれていたような形質が中立形質として受け継がれる状況に近づいていくと考えられる。同時に他方では、人口が増えることによる遺伝的浮動の効果の減少で弱有害遺伝子が中立的に振る舞うケースが減り、選択的に振る舞うケースも増えることが考えられる。その両方の効果が考えられる前提で、ポリグルタミン多様化を定量的に評価して、過去の状況を推定できるようにすべきことに気づいた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
稲村哲也(編). 出ユーラシア・プロジェクト 第9集 2021年度 研究活動報告書. 岡山大学文明動態学研究所(発行). ISBN:978-4-910223-12-4
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Research Products
(5 results)