2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of in-situ solid-state high-resolution NMR
Publicly Offered Research
Project Area | Science on Interfacial Ion Dynamics for Solid State Ionics Devices |
Project/Area Number |
20H05292
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
野田 泰斗 京都大学, 理学研究科, 助教 (00631384)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 固体高分解能NMR / その場観察 / 蓄電材料 / 界面 / 手法開発 / NQR |
Outline of Annual Research Achievements |
蓄電固体界面の固体高分解能NMR手法を開発し、空間電荷層・相互拡散層の電位による変調を非破壊評価と比較をすることにより、イオンの高速輸送・大量蓄積を可能にする界面構築の指導原理の確立に資することを研究目的とする。具体的には次の3 つである。 (1) 固体蓄電界面における空間電荷層や相互拡散層を固体高分解能NMRで評価する手法の確立、(2) 薄膜デバイスを非破壊に測定可能な固体高分解能NMRのオペランド計測手法の開発、(3) (1)と(2)を用いた固体蓄電界面における空間電荷層や相互拡散層の電位による変調の非破壊評価本研。 領域に参画してディスカッションをすることにより(2)を修正し、核四極子(NQR)法を用いた固体電解質中の電場勾配の測定法の開発とした。 本年度は(1)と(2)を並列に進めた。(1)はプローブの試作品の試行錯誤が続いている。具体的にはラジオ波照射/信号取得コイルの形状と配置をより高効率にラジオ波照射と信号取得ができるように設計して試作している。(2)では、NQRは原理的に信号位置がどこにでるかわからないため、まず幅広い帯域で信号探索を迅速に行う測定法を開発した。これはまず周波数掃引と櫛形変調した励起パルスで広帯域に探索し、信号を見つけたら詳細に信号位置を測定するという方法であり、論文として出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プローブ開発では試行錯誤が続いている。一方でNQR信号を迅速に探索する方法を新規に提案することができた。総合的に概ね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)では引き続き、ラジオ波照射/信号取得コイルの形状と配置をより高効率にラジオ波照射と信号取得が可能なプローブの開発をすすめる。(2)では、信号探索方法を開発できたので、実際に四極子核で固体電解質中の電場勾配を測定できるかどうか標準サンプルを用いて検証していく。
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Research Products
(1 results)