2021 Fiscal Year Annual Research Report
ピースミールクロロファジーの多様性と選択性賦与のメカニズム
Publicly Offered Research
Project Area | Multimode autophagy: Diverse pathways and selectivity |
Project/Area Number |
20H05306
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石田 宏幸 東北大学, 農学研究科, 准教授 (60312625)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | オートファジー / 葉緑体 / Rubisco / 栄養リサイクル |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は以下の項目を中心に解析を進めた。 1. RCB経路に選択性を賦与するメカニズムの解析:RCBに関わるレセプター候補の共免疫沈降解析による同定を行うため、gfs9-5にFLAG-AtATG8a(野生型)と、AIM binding siteに変異を持つ変異型を発現させる形質転換体を作出し、それらの中から組換えタンパク質の発現量が高い系統を複数選抜した。また共免疫沈降に用いる抗体ビーズについて検討し、シロイヌナズナのタンパク質粗抽出画分で高い特異性を発揮する抗体ビーズを選定した。 2. 葉緑体本体からのRCB切り離しのメカニズムの解析:RCB形成における葉緑体の増殖分裂に関わる既知因子の役割について、分裂装置の主要な構成因子のノックアウト変異がRCB経路に及ぼす影響について調べた。その結果、葉緑体分裂が特に異常となり葉緑体が巨大化するarc変異体に加えて、ftszやpdv変異体においてもRCB形成が確認された。またgfs9-5変異体に新たな変異原処理を行い、RCBを蓄積しないサプレッサー変異体のスクリーニングを進め、複数の変異体を獲得した。 3. ピースミールクロロファジー経路の多様性、特にRCBとATI-PS bodyの関係性の解析: ATI1/2がノックアウト/ダウンされたATI-KDでは、野生型と同レベルにPB/RCBの蓄積が見られた。CT-DsRedで可視化されるプラスチド/葉緑体由来のPB/RCBの中で、ATI1-GFPシグナルを持つ小胞(ATI1-PS body)の割合は20%程度であった。以上の結果から、ピールミールクロロファジーの多様性が改めて示唆された。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] GFS9 affects piecemeal autophagy of plastids in young seedlings of Arabidopsis thaliana2021
Author(s)
Ishida, H., Okashita, Y., Ishida, Hiromi, Hayashi, M., Izumi, M., Makino, A., Bhuiyan, N.H., van Wijk, K.J.
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Journal Title
Plant Cell Physiol.
Volume: 62
Pages: 1372-1386
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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