2021 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis of autophagy proteins in enteric protozoan parasite Entamoeba histolytica
Publicly Offered Research
Project Area | Multimode autophagy: Diverse pathways and selectivity |
Project/Area Number |
20H05353
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
津久井 久美子 国立感染症研究所, 寄生動物部, 主任研究官 (00420092)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 赤痢アメーバ / Atg8 / Atg5-12/16複合体 / トロゴサイトーシス / ファゴサイトーシス / ホスファチジルイノシトール3リン酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)ユニークな貪食受容体候補分子制御機構の解明 赤痢アメーバのユニークな貪食過程に関与する受容体候補分子の解析を行うに当たり、受容体候補分子のモニター方法を確立を目指した。コントロールと候補分子それぞれについて6種類のタグ融合タンパク質発現ベクターを作成し、高発現株の作成と局在の評価を行った。しかし細胞表面への局在が観察されなかった。さらなるタグの変更、タグ融合位置の検討が必要である。 2)Atg8 の多様な貪食胞成熟過程への関与の解明 死細胞と生細胞に対する貪食過程において、貪食初期(10分後)における死細胞貪食胞へのAtg8の動員効率が有意に低いことを見出した。また、赤痢アメーバに特異的に観察されたAtg8化されたAtg5(Atg5-8)量が増大するGFP-Atg5高発現株では、生細胞貪食時のAtg8動員効率が有意に低下した。Atg5-8はAtg8と脂質とのconjugationを促進する活性を持たないと考えられる。よってAtg8は貪食胞局所で脂質化され、その効率がAtg5-8形成により低下することが考えられた。Atg5-8形成によりAtg8の脂質化効率、すなわち膜上での機能制御が行われる可能性が示唆された。 3)Atg5-12/16 複合体の同定と解析 赤痢アメーバユニークなAtg5-12/16 複合体構成分子EHI_049580の結合分子と考えられた転写因子(CaBP19)の解析を進めた。HA-CaBP19発現株を作成し局在を検討した。先行研究では核、細胞質、細胞膜への局在が示されていたが、細胞質に拡散するドット状の局在が観察された。先行研究を実施したグループから抗CaBP19抗体の供与を受けることができたので、内因性タンパク質を用いた検討を行う。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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