2021 Fiscal Year Annual Research Report
周期的に起こる器官老化と個体最後の変調である個体老化の新タイミング制御経路の開拓
Publicly Offered Research
Project Area | Intrinsic periodicity of cellular systems and its modulation as the driving force behind plant development |
Project/Area Number |
20H05409
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
打田 直行 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 教授 (40467692)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 老化 / 受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
老化制御に関わるとして本研究で着目しているGREK受容体ファミリーの機能解析のため、GREKファミリーの機能をある程度欠損するgrek1 grek2二重変異体(grek1/2)で見られる葉の早期老化現象において、老化刺激活性を持つ植物ホルモンであるエチレンとジャスモン酸のシグナル経路の関与を調べた。各ホルモン経路が流れない変異体群や阻害剤を用いた解析の結果、grek1/2での老化にはどちらのホルモン経路も働く必要があることがわかった。さらに、各経路の刺激剤の効果を調べたところ、grek1/2では両経路の応答性が上昇しており、GREK1/2はこれら両経路の応答を抑制することで老化を抑制すると考えられた。また、GREK1/2は複数の細胞種で発現することを見出した。そこで、GREKによる老化制御で鍵となる細胞種を突き止めるために、grek1/2背景において様々な細胞種特異的にGREK機能を回復させる実験を行なった結果、老化で重要となる細胞種の同定には至っていないものの、葉のサイズ制御では篩部柔細胞と木部柔細胞でのGREK機能が重要であることが示唆された。さらに、老化のマスター転写因子として知られるORE1の機能欠損体とgrek1/2の多重変異体の解析から、GREKファミリーはORE1の活性化を必要としない新たな老化制御経路を作動させている可能性が見えてきた。また、老化は花成によって促進されることも知られているが、花成遅延変異を導入したgrek1/2の解析から、grek1/2による老化促進は花成刺激を必要としないことも判明した。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)