2021 Fiscal Year Annual Research Report
不安障害と回復期にみられる霊長類辺縁皮質-線条体の神経振動の同期現象
Publicly Offered Research
Project Area | Hyper-adaptability for overcoming body-brain dysfunction: Integrated empirical and system theoretical approaches |
Project/Area Number |
20H05469
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
雨森 賢一 京都大学, 高等研究院, 特定拠点准教授 (70344471)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 霊長類 / ベータ振動 / 不安障害 / 意思決定 / 線条体 / 腹内側前頭前皮質 / 接近回避葛藤 |
Outline of Annual Research Achievements |
不安障害における霊長類の脳機能変容は、辺縁系ネットワーク間の情報伝達の異常によって引き起こされる。研究代表者は、前帯状皮質膝前部(pregenual anterior cingulate cortex, pACC)、腹内側前頭前皮質(ventromedial prefrontal cortex,vmPFC)を中心とした辺縁系の神経振動の過剰な同期が、異常な不安状態を引き起こすとの仮説を立てた。これを調べるため、本研究項目では、マルチサイト記録法により、辺縁皮質ネットワークの神経活動を同時記録し、病態期と回復期における神経振動の解析を行った。最終年度である本年度では、接近回避の意思決定課題(approach-avoidance decision-making task)を用い、マカクザルの不安生成を定量的に取り扱い、vmPFC の微小電気刺激により、不安障害に似た悲観的意思決定が誘導する明らかにし、さらに刺激位置から記録されるニューロン群が、嫌悪刺激の需要をコードしていることが明らかにした。また、グレンジャー因果性解析を通して、vmPFC、dlPFC、pACC、線条体からなるネットワークにおける情報流を明らかにしつつある。将来的には、本研究で明らかになったネットワークの情報流が、錨地期と回復期でどのように変化するかを調べていきたい。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)