2021 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチンリガーゼの鉄・亜鉛スイッチングによる植物の鉄感知と制御
Publicly Offered Research
Project Area | Integrated Biometal Science: Research to Explore Dynamics of Metals in Cellular System |
Project/Area Number |
20H05514
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Research Institution | Ishikawa Prefectural University |
Principal Investigator |
小林 高範 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授 (70590206)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 鉄欠乏 / ユビキチンリガーゼ / センサー / イネ |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、イネのHRZ(OsHRZ1、OsHRZ2)と相互作用する OsbZIP83転写因子と2種類のグルタレドキシン(OsGRX6、OsGRX9)のin vitro実験を継続した。OsbZIP83、OsGRX6、OsGRX9 が HRZ依存的に26Sプロテアソームによる分解を受けること、OsbZIP83については鉄欠乏によりこの分解が促進されることを確かめた。また、OsHRZ1、OsHRZ2とOsbZIP83、OsGRX6、OsGRX9 との相互作用を植物細胞でのbimolecular fluorescence complementation (BiFC) アッセイにより確かめた。これらは形質転換イネの実験結果と合わせてThe Plant Journal誌にオンライン掲載された(DOI: 10.1111/TPJ.15767)。 さらに、in vitro分解実験により、OsHRZ1 自身もHRZ依存的に26Sプロテアソーム系で分解されることを見いだした。 CRISPR/Cas9 法により HRZ の4種の金属結合ドメインに変異を入れたイネについて、前年度に引き続き遺伝子型と表現型の解析および次世代の獲得を継続した。OsHRZ1またはOsHRZ2の上記のドメインのいずれか一つ以上に変異が導入された系統では、種子に鉄が顕著に蓄積した。また、これらの代表的な系統で水耕栽培試験を行ったところ、鉄欠乏耐性を示した。これらの結果から、これらのドメインはいずれもHRZの機能に必須であることが示唆された。 HRZの立体構造と、その金属結合状態による変化を解析することを目的として、共同研究によりHRZの全長および部分長について大腸菌発現系および精製、結晶化の検討を行った。また、共同研究によりNative質量分析を試みた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
制作 高野順平、小林高範、丸山明子、田畑亮
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Research Products
(9 results)