2009 Fiscal Year Annual Research Report
スケーラブルな広域ファイルシステムの研究
Publicly Offered Research
Project Area | Cyber Infrastructure for the Information-explosion Era |
Project/Area Number |
21013005
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
建部 修見 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (70357432)
|
Keywords | 広域分散ファイルシステム / 分散メタデータサーバ / マルチマスタ / 結果整合性 / 衝突の検知 / 衝突の解消 / ファイル複製作成 / 複製選択 |
Research Abstract |
増加の一途のデータの解析に対し,複数の拠点による広域分散データ解析の要求が高まっている。そのためには広域ファイルシステムが有用であるが,データ解析の規模が拡大するにつれ,ファイルを管理するメタデータのアクセス負荷の増大,広域ネットワークの遅延による応答性の低下が問題となっている。本年度は広域分散データ解析が必要とする性能を達成するためのシステムアーキテクチャの検討と応答性向上に有効なクラスタ間高速ファイル複製作成に関するアルゴリズムの検討を実施した。システムアーキテクチャの検討では、マルチマスタ構成をとる分散メタデータサーバに関する研究を行った。各拠点にメタデータサーバを分散配置し、それぞれのメタデータサーバでのファイルシステムメタデータの更新を許すことにより、応答時間の短縮を図る。ここで、各拠点のメタデータサーバの更新に対し衝突が起こらないことを保証すると、応答時間の短縮を図ることができないため、広域でのファイル共有において問題が起こらない程度にファイルシステムのセマンティクスの緩和を図った。結果整合性を保証するマルチマスタ構成の分散メタデータサーバのアーキテクチャ設計し、初期性能評価を行った。クラスタ間高速ファイル転送の研究としては、本年度はサイトAに保持している多数のファイルをサイトBに効率的に転送するためのスケジューリングの課題に取組、転送ファイルスケジューリングアルゴリズム、複製選択アルゴリズム、転送前動的ファイル複製作成アルゴリズムを提案し性能評価を行った。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] e-Science powered by Wide-area Distributed File System2009
Author(s)
Osamu Tatebe, Kohei Hiraga, Katsunori Suzuki, Masahiro Tanaka
Organizer
ACM/IEEE International Conference for High Performance Computing, Networking, Storage and Analysis(SC09)Research Exhibition
Place of Presentation
Oregon Convention Center(Portland, OR, USA)
Year and Date
20091116-20091119
-
-
-
-
-