2009 Fiscal Year Annual Research Report
大量の写真・映像群を用いた都市空間の記録と再生に関する研究
Publicly Offered Research
Project Area | Cyber Infrastructure for the Information-explosion Era |
Project/Area Number |
21013013
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
廣瀬 通孝 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (40156716)
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Keywords | コンテンツ・アーカイブ / バーチャルリアリティ / ユーザインタフェース |
Research Abstract |
本研究では,都市空間の記録を例題として、大量画像からの空間合成を行い、時空間メタデータを有する画像の利用技術を構築すること を目標とした。本年度は下記の3項目について研究を行った。 (1) 都市空間内の位置情報・姿勢情報を持った画像をリアルタイムで記録・送信するシステムの開発 一般的なWebカメラとGPSセンサを用い持ち運び可能な、GPSによるグローバルな位置情報とカメラ画像からのマーカーレストラッキングによるローカルな位置情報を融合させ、画像との整合性の高い空間位置・姿勢情報をリアルタイムに推定し、画像と紐付けて記録・送信するシステムを開発した。 (2) 動画情報や詳細なメタデータにも対応しうるデータ構造・データベースの構築 昨年度までの研究では、ライフログデータのような、位置情報付き大量画像を主に取り扱っていたため、データ構造やデータベースもそれに従うものとなっていたが、本年度からは過去の資料による画像や動画なども対象としたために、著作権情報やデータに対するコメント等の詳細なメタデータにも対応するために、従来のCSV表形式を改め、拡張可能なXML形式を採用し、基本骨格を策定するためのDTDを用意した。 (3) 逐次的なリアルタイム空間生成アルゴリズムの開発 (1)のシステムと組み合わせ、マーカーレストラッキングを行う際に画像から検出される特徴点の奥行き情報を利用して記録された画像の配置を行い、簡易的な3次元再構成を実現しリアルタイムに逐次的な空間生成を行うアルゴリズムを開発した。
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