2009 Fiscal Year Annual Research Report
情報爆発時代における位置依存情報の作成・編集・利用基盤
Publicly Offered Research
Project Area | Cyber Infrastructure for the Information-explosion Era |
Project/Area Number |
21013024
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
河口 信夫 Nagoya University, 名古屋大学・工学研究科, 教授 (10273286)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 茂樹 名古屋大学, 情報基盤センター, 准教授 (20303589)
|
Keywords | 位置情報システム / 無線LAN / GPS / ワイヤレスロケーション / 位置推定 / 位置依存情報 / Locky. jp |
Research Abstract |
本研究の目的は,「情報爆発時代における位置依存情報の作成・編集・利用基盤」の実現である.「位置」に関する情報は単なる座標のみではなく,空間や地理的な情報,隣接や近傍関係,時間的推移といったより高度な情報が含まれる.また,位置情報が実空間やネット上の情報と結びつくことにより,よりリッチな位置情報が爆発的に生成・利用されることが期待できる.しかし現在の位置情報処理システムは,これらの情報の作成・編集や利用を十分に支援できていない.本研究ではこれまでの2年間に研究開発を進め、そのプロトタイプとして小型携帯端末上で実施してきた「位置依存情報プラットフォーム」を、より広い範囲で利用できるよう、より広い範囲への適用を進める.特にユーザが手軽に位置依存情報を作成できる環境の構築により,位置依存情報の活用に新たなブレークスルーを実現することを目指す.具体的には,屋内構造情報と無線LANを利用した位置推定と,関連位置依存情報の提示手法や,位置依存情報をだれもが手軽に解析・利用するための環境の構築を進めている。本年度は、Locky. jpのデータベースが80万件を突破したと共に、駅のカウントダウン時刻表を表示するiPhoneアプリ「駅Locky」を提供し、20万件を超えるダウンロードを得た。また、屋内位置推定を高度するために、GMM(混合ガウス分布)により無線LAN電波環境のモデル化を実現し、従来よりも高精度な位置推定を小さなデータで行うことを実現した。
|