2009 Fiscal Year Annual Research Report
都市空間上での大規模モバイルワイヤレスネットワークにおける効率的な情報共有方式
Publicly Offered Research
Project Area | Cyber Infrastructure for the Information-explosion Era |
Project/Area Number |
21013031
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
東野 輝夫 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80173144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅津 高朗 大阪大学, 大学院・情報科学研究科情報, 助教 (10346174)
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Keywords | ワイヤレスネットワーク / 情報共有 / モバイルシステム / アドホックネットワーク / 車車間通信 |
Research Abstract |
無線通信技術の発展に伴い、通信インフラを介さず携帯移動端末同士で通信を行うモバイルアドホックワイヤレスネットワーク(MANET)の研究が進められている。本研究では、申請者らが開発したMANETシミュレータMobiREALなどの研究成果をもとに、歩行者と自動車などが混在する都市環境における効率的な情報共有方式の確立をめざす。本年度は都市空間における位置情報利用に関連して、少数配置された位置の基準となるランドマークと無線端末間の通信のみを仮定し、各端末が位置を推定する手法と、端末間の通信履歴と端末の移動履歴から建物など位置および形状を推定する地図自動生成手法を提案した。また、安全な道路環境実現のための車両情報収集プロトコルと危険車両検出手法を提案し、現実的な車両挙動モデルを用いた性能評価を行った。 本年度は、位置推定手法については、少数配置された基準となる固定端末と無線端末のアドホック通信機能とのみを仮定し各端末が自律分散で位置を推定する手法に関して、昨年度に得られた知見を拡張する形で研究を推し進め、国際会議ACM MSWiM 2009において発表を行った。地図の自動生成手法に関しては、モバイル無線端末間のアドホック通信履歴と端末の移動履歴を用いて、建物などの障害物の位置および形状を推定する手法を提案し、国際会議PerCom 2010においての発表が決定している。安全な道路環境の実現を支援するシステムに関しては、車両情報収集プロトコルと危険車両検出手法を提案し、現実的な車両挙動モデルを用いた性能評価を行い、その成果は論文誌IEEE Transactions on VehicularTechnologyに採録が決定している。
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Research Products
(23 results)