2009 Fiscal Year Annual Research Report
可視近赤外線観測に基づく極超新星の研究
Publicly Offered Research
Project Area | Deciphering the Ancient Universe with Gamma-Ray Bursts |
Project/Area Number |
21018005
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
峰崎 岳夫 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 助教 (60292835)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 秀之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (60447357)
|
Keywords | ガンマ線バースト / 超新星 / 多波長観測 / 光度曲線 |
Research Abstract |
本研究は近傍で発生した超新星を可視~近赤外線の多波長で精密モニター観測して光度曲線を測定し、理論モデルを構築・比較して、超新星の様々な性質やガンマ線バーストとの関係を明らかにすることが目的である。昨年度に多波長モニター観測を行い精密な光度曲線を求めたX線トランジエントを伴った超新星SN2008Dについて、nebular phaseにおける分光観測を行い超新星爆発が非球対称であることを明らかにした。この結果は論文としてTanaka, et al. (2009)に発表した。また、東京大学天文学教育研究センターがチリアタカマ高地に建設する1m望遠鏡(通称miniTA0望遠鏡)の立ち上げ作業に携わり、科学研究目的の観測に利用できるまでに十分な調整を行った。さらに同望遠鏡に搭載する近赤外線カメラANIRを立ち上げ、試験観測にて本研究の観測を遂行するのに十分な性能を発揮していることを確認した。これにより来年度以降、本研究課題の観測をminiTA0望遠鏡によって遂行する準備ができたといえる。これらの結果は日本天文学会年会にて発表した。 理論面では大質量星の進化計算コードの高速化を行い、それを用いて大質量星の質量放出物質の化学組成を系統的に調べた。また超新星爆発機構の解明をめざし3次元磁気流体計算コードを開発し大質量星の重力崩壊計算を行った。これらの結果は日本天文学会年会にて発表した。また宇宙の最初の星の成長と進化に対する暗黒物質対消滅の影響を調べ、その結果を論文としてUmeda, et al. (2009)に発表した。
|
Research Products
(9 results)