2009 Fiscal Year Annual Research Report
光-分子強結合場を利用する合成高分子用LDI基板の構築
Publicly Offered Research
Project Area | Strong Photons-Molecules Coupling Fields for Chemical Reactions |
Project/Area Number |
21020010
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
米澤 徹 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 教授 (90284538)
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Keywords | 質量分析 / ナノ粒子 / ナノ加工 / レーザー脱離イオン化 / プラズモン / 凝集体 |
Research Abstract |
本研究では、光-分子強結合場を利用した、レーザー照射による有機分子の脱離とそのソフトイオン化について検討している。ソフトイオン化とは、有機物質を分解しないでイオン化することである。そこで、本年度は、光-分子強結合場を発現させる手段として金粒子の基板上への集積による表面支援レーザー脱離イオン化法について検証を行った。シリコン基板上にアミノシラン単分子膜を用いて作製した金粒子の集積した部分において、特に有機化合物の脱離・イオン化がレーザー照射によって起こりやすいことが見いだされた。一方で、単層の金粒子吸着層だと脱離・イオン化は生じにくい。このことは、レーザー脱離イオン化のメカニズムを考えるときに重要であり、金の場合においては、ナノ粒子の作る基板表面の凹凸ではなく、微粒子の凝集が有機物質の脱離およびイオン化に極めて有効に効いていることが明らかとなっている。つまり、ナノ粒子凝集エリアがつくる光-分子強結合場が脱離・イオン化を加速する方向に働いていることを示していると考えられる。一方で、レーザー照射による有機化合物の脱離量を相対的に比較したところ、金ナノ粒子の示すプラズモン吸収領域の波長のレーザーを用いた場合には脱離量が増大すると考えられた。この結果も、光-分子強結合場が光による基板表面からの有機物質の脱離・イオン化を促進していることを強く支持ずる。これは、本研究で目標とした、光-分子強結合場のレーザー脱離イオン化への応用という視点が正しかったという可能性を非常に高めた。
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[Journal Article] Internal distribution of micro-/ nano-sized ceramics and metals particles in mice2010
Author(s)
Shigeaki Abe, Ikuhiro Kida, Mitsue Esaki, Nobuki Iwadera, Mami Mutoh, Chika Koyama, Tsukasa Akasaka, Motohiro Uo, Yoshinori Kuboki, Manabu Morita, Yoshinori Sato, Koichi Haneda, Tetsu Yonezawa, Balachandran Jeyadevan, Kazuyuki Tohji, Fumio Watari
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Journal Title
Journal of Ceramics Society of Japan (印刷中)
Peer Reviewed
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